成安造形大学イラストレーション領域

成安造形大学イラストレーション領域 領域紹介

社会の様々な場面で用いられる、現代的な美術表現「イラストレーション」。挿絵からマンガまで、さまざまな技法、メディア展開、応用を探求しています。

発表するのって、恥ずかしくないの?

イラスト:白瀬綾子
イラスト:白瀬綾子 イラストレーター・背景美術家
イラストレーションクラス(現コース)卒業後、アニメーション背景スタジオ「GREEN」に勤務、テレビや劇場アニメの背景美術を多く手がける。現在はフリーランスイラストレーターとして、ゲームの背景美術やキャラクターデザインなどを行っている。

美術の世界において、制作することと同じくらい重要なのが発表することです。だれがあなたに興味を持ってくれるのか。だれと共感できるのか。全ては発表することからスタートします。

仕事としてのイラストレーションは用途があって描かれるものですが、「だれかに見せるため」というシンプルな動機で描かれるものも多くあります。たとえばネットでは個人が描いたたくさんのイラストレーションが発表されています。それを多くの人が見て楽しんでいます。

発表することで気がつくこと

「うまく描けるようになったら発表したい」という人は多いでしょう。でも実際は、発表しなくてはいつまでたってもうまくなりません。

最初はだれでも恥ずかしいと感じるのですが、見てもらうことで大きく意識が変わります。自分ならではの視点、興味、考え方。人に見られることではじめて、自分でも気がつくものです。それがあってはじめて、自分にしか描けないものが見えてきます。

発表することで次につながる

作品を展示したり、ポストカードや冊子を作って販売したり、ネットに掲載したりと、イラストレーションの発表方法はたくさんあります。

学内のギャラリースペースでは、課題やグループでの発表活動が盛んに行われています。また、マンガやイラスト雑貨の即売イベント「成安コミック楽市」も年2回開催され、授業を離れて思い思いの作品を発表しています。

学外では、画廊を借りてのグループ展や個展、ゼミ展、COMITIAやデザインフェスタなどの販売展示イベントへの参加が盛ん。こういった活動がきっかけでプロ作家への道が開かれることも少なくありません。

そして卒業制作展。4年間の総決算として行われる、大学最大の美術展です。イラストレーション領域では、展示だけに留まらず、マンガやポストカードの販売も行います。

発表することは次につながっていくこと。さぁ、勇気をだして、一歩を踏み出しましょう。

イラストって大学で学ぶものなの?

イラスト:イシヤマアズサ
イラスト:イシヤマアズサ イラストレーター
イラストレーションクラス(現コース)卒業。「明日町こんぺいとう商店街 招きうさぎと7軒の物語」(ポプラ文庫)などの書籍イラストレーションを手がける。著作にエッセイコミック「真夜中ごはん」(宙出版)「なつかしごはん 大阪ワンダーランド商店街」(KADOKAWA/エンターブレイン)がある。

イラストレーションとは何なのか、何を学ぶのかをお話ししてきましたが、では最後の疑問です。

はたして描くことは学問なのでしょうか?大学で4年間を費やす価値があることなのでしょうか?

知ること、考えること

これまでお話ししてきたように、イラストレーションにはさまざまな面があります。

広告やゲーム、パッケージなどの仕事に直結する「実学」の側面。現代的な絵画表現を追求する「芸術」的な側面。そして、絵で物語を語る「絵物語文化」としての側面。

この多様性こそが、イラストレーションの魅力です。そしてその多様性は、常に広がり続けるものです。

描くことは、単なる作業ではなく、知ることであり、考えることです。より適した表現とは?より新しい表現とは?描くことで物の本質を知り、描くことで自分を知る。そしてメディアを使うことで人と繋がる。

最も現代的な表現であるイラストレーションを探求することは、現代社会を知ること、考えることです。そして、それが仕事になっても、趣味や生きがいであっても、あなたの人生を間違いなく豊かにしてくれるでしょう。

冒険の旅へ出かけよう

大学で学ぶとよく言われますが、大学とは本来、学ぶ場ではなく、自ら探求する場です。正解があること、正しいことを知ることは学びの基本ですが、大学ではそこからさらに、未知の領域へと進んでいきます。

人はなぜ、絵を見て楽しいと感じるのか?絵を描いて楽しいと感じるのか?どう表現すれば伝わるのか?どう見せれば気がついてもらえるのか?答えはひとつではありません。描くこと、学ぶことは冒険の旅なのです。

イラストレーション領域は2017年度入学生より、それまでの1コース制から、映像系コースを併合した、さまざまな切り口の9コース制へと移行することにしました。
イラストレーションの世界は日々、変わり続けています。わたしたちイラストレーション領域もまた、新しい仲間を加え、未知の世界を知るための、冒険の旅に出ることにしたのです。

世界は不思議で満ち溢れています。さあ、描くことで、世界を知る旅にでかけましょう。

(文:まつむらまきお/イラストレーション領域教授)

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