成安造形大学イラストレーション領域のニュース・レポートのアーカイブページです
トピック
2007/02/27
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黒田さかえ先生の3年 銅版画授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】(シラバスより)
この時代のなかで、何を見て、何を感じているのかを客観的に捉えてみる。
それらを自分の内に取り込み、そして思考する。そして手を動かし自分の表現を模索する。
イラストレーション(銅版画)の授業では各自の視点の発見とその時代を捉える感性を培い、ひとつの表現メディアとしての銅版画表現を通して自己の作品表現の幅を広げる。また自己の表現テーマについても思考する。
【06年度後期優秀作品】(50音順)
須ヶ原 文 さん 『song bird』 ————————————-
Copyright 2007 (C) SUGAHARA aya 禁無断転載
作者コメント:
ソフトグランドは勢いと思い切りが大事だとのアドバイスのもと、思い切って描いてみました。線や模様に変化が付いて、ハードグランドよりものびのび楽しく描けました。
黒田先生コメント:
ソフトグランドを多用し、銅版画特有の面白い線を活かした絵画的な作品に仕上がりました。歌っているうちに目がなくなったのかな?
新岡 良平 君 『視線』 ——————————————–
Copyright 2007 (C) NIIOKA ryohei 禁無断転載
作者コメント:
銅版画は新しく習う表現だったので戸惑いっぱなしでした。
この作品は、単語からイメージした世界を表現して、その単語をタイトルに据える、というような課題だったと思います。
目に映り込む世界を描き起こしました。
参考にした作家はM.C.エッシャーです。
黒田先生コメント:
根気の要る作業を、几帳面にかつ大胆に行って仕上げた個性あふれる作品ですね。ラインエッチング、アクアチント、ソフトグランドすべて上手く習得し自己表現できています。
人見 悠介 君 『ティータイム』————————————–
Copyright 2007 (C) HITOMI yusuke 禁無断転載
作者コメント:
楽しんでもらえるようにといくつかのキャラを盛り込んで遊び心が出るように心がけました。こだわったところは線の強弱です。自由に作業できたので自分も楽しめました。
黒田先生コメント:
技術、構成力、動きのある画面作りなどとてもすばらしく、魅力ある作品に仕上がったと思います。
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投稿者:田中 真一郎
トピック
2007/02/27
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宝永たかこ先生の3年 マチエール技法描画授業の06年度後期の優秀作品です
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【授業内容】
マチエールの面白さを利用したイラストレーション実習です。
キャンバスや紙とは違う質感を5種類のテクスチャージェルを使用して造り、それぞれの特性を生かしたイラストレーション制作を試みます。
【課題説明】
授業前半でのマチエール試作をふまえて制作。自分の好きな本を選びその表紙の為のイラストレーションを描き、最終的にはブックデザインまで仕上げてもらいました。
他にも良い作品がたくさんあり、選ぶのに苦労しました。
【06年度後期優秀作品】(50音順)
川瀬 智子さん 『裏庭』 —————————————-
Copyright 2007 (C) KKAWASE tomoko 禁無断転載
作者コメント:
裏庭で遊ぶ、かつての姉弟の様子を鏡の中に描きました。苦労したところは、鏡のふちのレリーフ(竜と薔薇のデザイン)。竜を描いたことがなかったので資料収集から大変でした。全体的に昔なつかしい雰囲気を意識して制作しました。
宝永先生コメント:
上品な色使いでアングルも面白い作品
藤田 桂子さん 『クラバート』 ——————————————–
Copyright 2007 (C) FUJITA keiko 禁無断転載
作者コメント:
この本はドイツに古くから伝わる、水車小屋を舞台にした物語です。登場人物をそのまんま描くんじゃおもしろくないと思って、主人公クラバートを半分カラスの操り人形に見立てたり、魔法使いの親方を月に見立てたり、自分なりに遊んでみました。わたしがこの本を読んで感じた、奇妙だけど神秘的な色みとか、ちょっと古ぼけた色みを出すのに、マチエールはすごく良い味出してくれて助けてくれました。
宝永先生コメント:
色のセンスも良くキャラクターの完成度も高い作品
箭野 かおり さん 『注文の多い料理店』————————————–
Copyright 2007 (C) YANO kaori 禁無断転載
作者コメント:
自分が大好きな内容の本なので、描いていてとても楽しかったです。読む度に感じる少しの不気味さや、人間らしさを伝えたいと思いながら描きました。苦労した点は、猫の目を深みのある感じにしようと、何度も描き直したところです。
宝永先生コメント:
個性的なキャラクターが魅力的、構図も面白い作品
投稿者:田中 真一郎
トピック
2007/02/26
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小川忠彦先生の3年生授業
06年度後期「トリックアート、シュールレアリスム自由制作」の優秀作品です
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【授業内容】
基礎表現研究をふまえて独自のイメージをエディトリアルや、広告にどのように表現するかを追求します。
【課題説明】
「人物を入れてトリッキーな世界や超現実的な世界を表現しなさい。」
現実にあり得ないことでもイラストレーションなら表現できる。写真やCGでは表現できない独自の手描きイラストレーションでメッセージを込めて、表現の自由と面白さを体験しよう。
【06年度後期優秀作品】(50音順)
石橋 陽介 君 ———————————————————-
Copyright2006 (C) ISHIBASHI yosuke 禁無断転載
作者コメント:
テーマは生物と機械、走るモノ同士のハイブリッドです。
超現実を軸にした課題のため、筋肉図や競馬新聞・雑誌を資料にしながら質感に気を配り表現してみました。
荻 達魚 君 ———————————————————-
Copyright 2006 (C) OGI tatsuro 禁無断転載
作者コメント:
久しぶりにデッサン的なことが出来て楽しかったです。
須ヶ原 文 さん ———————————————————-
↓↑この作品は上下を逆にしても成立する「さかさま絵」です。
Copyright 2006 (C) SUGAWARA aya 禁無断転載
作者コメント:
この作品は日常のワンシーンを切り抜いたような、親しみやすいシチュエーションにしてみました。苦労した所は、果物や野菜などをどこまでデフォルメしていいのか、どこまでなら自然に見えるかといった、つじつま合わせの部分ですね。何度も塗り直していたら油彩のような仕上がりになってしまいました(笑)。
新岡 良平 君 ———————————————————-
Copyright 2006 (C) NIIOKA ryohei 禁無断転載
作者コメント:
コップです。意外と楽に描けました。
ビルのようなでっかいコップを目指したけれど、まだまだ普通のコップの周りにちっこい人がいるように見えてしまう。んだそうです。確かに。残念。
投稿者:田中 真一郎
トピック
2007/02/23
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田中真一郎先生の2年3DCG授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
「3DCGの基礎」をテーマとした2年生の授業です。
この授業では、単に3DCGの基礎を習得を目的とするのではなく、静止画制作をすすめる中で「カタチの組成」や「光の所作」「材質感の所以」「フレーミング」などについて考え、理解を深めていきます。
カタチや光について知ることは「見ること」の理解となり、ハンドドローイングへの応用へもつながります。いわゆる「デッサン力」を身につけるためには、ただやみくもに描くだけでなく、こうした別の角度から世界を見つめることも、その修得に非常に有効です。
【課題説明】
ここにあげた作品は、6回の授業中で、まったくゼロから習熟した3DCGソフト(Shade)を使い自由なテーマで制作した作品です。それぞれに創意を凝らし、手描きでは修得に時間を要するフォトリアルな作品にトライしています。カタチの要素を巧みに組み立てながら場面構成し、光を上手くコントロールしています。
【06年度前期優秀作品】(50音順)
磯田 悠也 君————————————————————
Copyright 2006 (C) ISODA yuya 禁無断転載
作者コメント=
黒電話の形が格好よかったので、よりかっこよく仕上げようと心がけました。苦労したところは受話器のコードです。シックな感じに見えてもらえたら嬉しいです。
竹村 祥平 君————————————————————
Copyright 2006 (C) TAKEMURA shouhei 禁無断転載
作者コメント=
制作するうえで一番気を使ったところは、違和感の無い雰囲気作りです。畳の質感、壺や大皿の存在感、光の差し方など、違和感無く自然な感じになったと思います。
苦労したところは、画面に映っていないところも作りこんだので、思った以上に時間がかかってしまったことです。
長尾 和貴子 さん———————————————————
Copyright
2006 (C) NAGAO kiwako 禁無断転載
作者コメント=
一番苦労したのは入れ物の鳥の飾りの尾羽の曲がりぐあいと入れ物の光具合です。あとは、入れ物だけではチャチになるのでいろいろ舞台を作って、そこもメインが浮かないよう色々マッピングをして色を調整にしたところです。
入れ物のなかの透明の玉に写りこみなどをみてくださるば…
中川 恵 さん ————————————————————
Copyright 2006 (C) NAKAGAWA megumi 禁無断転載
作者コメント=
美しい女性らしさを表現した作品にしたく、綺麗な曲線を描いた帽子のフォルムに力を入れました。光の表現によってまた、神秘的なイメージにしました。
野原 彩 さん ————————————————————
Copyright 2006 (C) NOHARA aya 禁無断転載
作者コメント=
これは星の形になっているランプで「こういうのが部屋にあったら素敵だなぁ」という考えから出来た作品です。三角錐を組み合わせて作っているのですが、なかなか思った形にならず苦労しました。ガラスの質感が出るよう表面をいじったり、色はどのように配置すればきれいに見えるかを考え色々工夫しながら作りました。
平原 克志 君 ———————————————————–
Copyright 2006 (C) HIRAHARA katsushi 禁無断転載
作者コメント=
画面構成やカメラのアングルにこだわった 文字を傘に透過させた部分は、質感共にうまくいったと思う。
投稿者:田中 真一郎
トピック
2007/02/06
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田中真一郎先生の2年「空間描写+人物描写」授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
「人物のいる、光と奥行きがある空間」を表現するために、予備作品を試作したあと、それらの技法を使ったイラストレーション作品を制作します。毎回前半で人体クロッキーを、後半で空間表現を制作します。
空間表現としては、「線遠近法(透視図法)」と「色彩遠近法(空気遠近法)」を学びます。 また、「点光源」や「太陽光」などの「光線と投影の関係」や、構図の取り方による空間感の違い、等を学ぶなかで、「空気感の表現」が出来るようになっていきます。
人体表現の基礎として、ヌードクロッキー6週を含み、身体のカタチを「関節」と「腱」を中心に、美術解剖学的な視点で構造物として、面やマスを把握する訓練を行ない、理解を深めていきます。
【課題説明】
透視図法などの線遠近法や色彩遠近法を用い、奥行感のある空間をB1サイズ(1030mmX728mm)に表現。
また、作品には人物をヒューマンスケールを考慮しながら、3人以上登場させること。シーン設定などは自由に発想すること。
【06年度後期優秀作品】
【佳作】
四方 瑠美 さん 『奇跡のうた』——————————————–
Copyright 2006 (C) SHIKATA rumi 禁無断転載
田中先生コメント:
影と色の明快さのためか、陽光の気持ちよさまでをも感じさせてくれる作品です。
本人コメント:
空間と人物という課題だったので一番分かりやすい一点透視にしました。
苦労した点は全部です。でもこの課題をやり遂げてよかったと思いました。だから見所も全部です。
【佳作】
廣瀬 達郎 君 ———————————————————-
(春休み中で、本人の掲載承諾がまだ取れないので画像は後日アップします)
田中先生コメント:
月夜の運河で、少年がドラゴンに読み聞かせをしているシーン。ファンタジーのワンシーンののような作品です。
壁にかかるネプチューン(?)の看板、ドラゴンがクスクスと笑う体の動きで運河に拡がるさざ波、ドラゴンのやさしい表情、時計台の上に浮かぶおぼろ月。
光源とモノとの関係を的確に表現しています。
【優秀作】
中谷 友香 さん 『在り続けるモノ』—————————————-
Copyright 2006 (C) NAKATANI yuka 禁無断転載
田中先生コメント:
今年は夜景の作品が多かったのですが、この作品は提灯と魚の二種の光源をうまくコントロールし、ボォーッと浮かび上がっている街や鳥居が、逆に闇の暗さを表現しています。
3点透視による空間の高さ表現も成功しています。
本人コメント:
廃れてしまったこの世界で、今はもう亡くして忘れ去ってしまったけれど、
幻のような貴方なのだから今も何処かに居るのでしょうね。
【優秀作】
三森 久美子 さん 『宵の箱庭』——————————————–
Copyright 2006 (C) MIMORI kumiko 禁無断転載
田中先生コメント:
これも夜景。月明かりの表現が場の空気感にまで昇華されています。
人物2人、各々の姿勢や表情が効を奏し、彼らの心情が伝わって来る表現となりました。それらが緊張感を生み、ストーリー性を感じさせる作品となりました。
本人コメント:
光源がはっきりせず、影を描くのに苦労しました。
闇の中の緑の光によって妖しさの表現を目指しました。
【最優秀作】
西野 麻里 さん 『カテゴライズ』——————————————-
Copyright 2006 (C) NISHINO mari 禁無断転載
田中先生コメント:
難しい3点透視図法(正確にはやや縦パノラマ)に挑戦し、見事に描き上げた力作です。
磨き込まれた床の映り込みが気持ちよく、高い天井に靴音が反響していそうです。よく目を凝らすと、右の棚には鳥や昆虫の標本が陳列され、天井からは何やら大型動物の骨格標本が吊り下がっています。このあたりの細部へのこだわりが、見ていてワクワクしてきます。もうここまで来たら、奥や左の壁にも標本を展示して欲しかった。加筆待ってますょ。
本人コメント:
構図を工夫して、描きたいものをすべて詰め込むことがてきました。
四角を沢山描くのがとてもしんどかったです。
投稿者:田中 真一郎