2007年03月01日

2006後期 ILL-Webギャラリー 4年 卒業制作(2/4)『優秀賞』 /大原雄寛先生、田中真一郎先生、永江弘之先生、まつむらまきお先生

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【06年度卒業制作 優秀賞 受賞作品】(4点:氏名50音順)
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井上 登紀子 『バースデーカレンダー -365日の特別な日- 』-------------

103x72.8 cm 12点
紙、透明水彩、インクジェットプリント

06SOTSUinoue1.jpg
上: 4月26日=関門海底トンネル開通 / 3月13日=サンドイッチデー
下: 10月9日=世界郵便デ−     / 4月10日=婦人の日

06SOTSUinoue2.jpg
Copyright 2006 (C) INOUE tokiko 禁無断転載
(365点のうち4点掲載、下段は制作全体)

作品解説:
誰が言いだしたのか、1年の365日はそれぞれに「○○の日」と呼ばれています。本作はそれらを365のイラストレーションに描き、12ヶ月分のカレンダーに仕立てています。どのイラストレーションもユーモアとウィットに富み、見ている者を飽きさせません。その発想力には脱帽します。あまりに作品数が多く、すべてを紹介できないのが残念です。

本人コメント:
何も無い日などなく、[毎日が誰かの誕生日]をコンセプトに制作。カレンダーの中で誕生日を迎えている子供たちを見て、今日もどこかで命が生まれているんだなぁと、気持ちが上向いたりしてくれたらいいなと思います。




辻浦 智義 『君に生まれた鳥の鳴く』-----------------------

225x375cm 1点
和紙、鉛筆、色鉛筆、インク、アクリル絵具

06SOTSUtsujiura1.jpg

06SOTSUtsujiura2.jpg
Copyright 2006 (C) TSUJIURA tomoyoshi 禁無断転載(上段:全体、下段:部分拡大)

作品解説:
幅3.75mの1枚ものの和紙に描かれた大型作品です。人物や周囲に配された動植物は、いきいきとしながらも装飾的、文様的な印象をも与えます。いっけんモノトーン作品にも見える抑制のきいた色彩も効果を奏しています。

本人コメント:
特にここを見て欲しいというのはないです。この絵を見て、ここが好きだとか嫌いだとか、それぞれの何かを感じてもらえれば嬉しく思います。




原 公香 『365日のはなし』--------------------------------

24x42cm 12点
カレンダーブック:21.5X15.5cm 32ページ
綿布、綿麻混合布、刺繍糸、ボタン、アクリル絵具、色鉛筆、

06SOTSUhara.jpg
Copyright 2006 (C) HARA kimika 禁無断転載
(12点のうち3点掲載、上段から1月、8月、12月)

作品解説:
布の上に糸で描かれたイラストレーション作品です。思わず手で触れてみたくなる温もりを感じさせます。通常画材では表現し得ない風合いを巧みに使いこなしています。最終作品として、それらを原画としたカレンダーブックに仕立てられています。

本人コメント:
今日が昨日になって、明日が今日になって、小さな一日の繋がりが大きな物語になって行く。一日一日が大切な日。そういう思いで描きました。
布と糸で表現したのは、手触りや温かさが、絵の具で描くよりもリアルに感じられて面白いと思ったからです。
一日一日を大切に思う気持ちや、そこから生まれる温もりを感じていただけると嬉しいです。




福島 絵美 『はるこさんの妄想学園物語』-------------------

30x60cm 8点 30x90cm 2点 103x72.8cm 1点
木パネル、テクスチャージェル、アクリル絵具

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Copyright 2006 (C) FUKUSIMA emi 禁無断転載(11点のうち3点掲載)

作品解説:
学校を舞台にし、[はるこさん]なる少女とその同級生たちが織りなす愉快で不条理な学園スナップです。イラストレーションというよりも、これはもう学園コメディードラマ。いたずらごごろ一杯な反面、ドキッとするような風刺的な10代の想いも感じてしまいます。

本人コメント:
*作品意図
意図は特にありません。楽しんで描いたものが作品になりました。
*アピールポイント
どちらかと言えば可愛くないところです。
*今後の制作方向
仕事をしても制作活動はずっと続けていきたいと思っています。はるこさんシリーズも、もう少し数を増やして、いつか個展ができたらいいなと思います。
*その他
はるこさんは私の子供であり私自身でした。たくさんの人に見てもらえてとても嬉しかったです。どうもありがとうございました。


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posted by 田中真一郎 at 19:58| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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