2007年03月01日

2006後期 ILL-Webギャラリー 4年 卒業制作(1/4) 概要 /大原雄寛先生、田中真一郎先生、永江弘之先生、まつむらまきお先生

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06年度の卒業制作の各賞受賞作品。
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【概要】
イラストレーションクラスで4年間に学んだ内容を昇華させた作品です。想いを伝える「コミュニケーションアート」を目指し、本年度は53作の力作が揃いました。
全ての作品は07年1月24日〜28日に京都市立美術館で催された「第11回成安造形大学卒業制作展」に展示され、特に優秀な作品に対し、「優秀賞」、「奨励賞」、「佳作」が贈られました。 また、これら三賞に加え、本年度よりクラス独自に「イラストレーションクラス賞」も新設しました。それぞれの制作者には卒業式にて表彰され賞が授与されます。

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会場風景 (京都市立美術館 本館2F)

『優秀賞』-------------------------------------------------
井上 登紀子 『バースデーカレンダー -365日の特別な日- 』
辻浦 智義  『君に生まれた鳥の鳴く』
原  公香  『365日のはなし』
福島 絵美  『はるこさんの妄想学園物語』

『奨励賞』-------------------------------------------------
澤口 未央  『 散文イラストレーション -ねぼけまなこのせかい- 』
繁田 真見  『 きょうのばんごはんは なぁに? 』
玉置 敬子  『ハルブ』
渡邊 真由  『9ヶ月』

『佳作』---------------------------------------------------
高橋 慶行  『ウサギさん!! アパートメント』
友 ちはる  『かぷかぷわらったよ。 -宮沢賢治と出会う。- 』
古島 由美子 『touch book』

『イラストレーションクラス賞』-----------------------------
小山 智史  『 駄洒落動物大図鑑 』
野瀬 由紀子 『 [mju:z] 』
速水 智世  『 装 -SOU- 』
村井 希代子 『 ハナムシ 』
森田 存   『 輪廻 』

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以下に3本に分け『優秀賞』『奨励賞』『佳作』の三賞受賞作品を掲載しますが、量的に膨大な画像となるため、そのいずれもが制作作品の一部であることをお断りしておきます。
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posted by 田中真一郎 at 20:00| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 4年 卒業制作(2/4)『優秀賞』 /大原雄寛先生、田中真一郎先生、永江弘之先生、まつむらまきお先生

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【06年度卒業制作 優秀賞 受賞作品】(4点:氏名50音順)
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井上 登紀子 『バースデーカレンダー -365日の特別な日- 』-------------

103x72.8 cm 12点
紙、透明水彩、インクジェットプリント

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上: 4月26日=関門海底トンネル開通 / 3月13日=サンドイッチデー
下: 10月9日=世界郵便デ−     / 4月10日=婦人の日

06SOTSUinoue2.jpg
Copyright 2006 (C) INOUE tokiko 禁無断転載
(365点のうち4点掲載、下段は制作全体)

作品解説:
誰が言いだしたのか、1年の365日はそれぞれに「○○の日」と呼ばれています。本作はそれらを365のイラストレーションに描き、12ヶ月分のカレンダーに仕立てています。どのイラストレーションもユーモアとウィットに富み、見ている者を飽きさせません。その発想力には脱帽します。あまりに作品数が多く、すべてを紹介できないのが残念です。

本人コメント:
何も無い日などなく、[毎日が誰かの誕生日]をコンセプトに制作。カレンダーの中で誕生日を迎えている子供たちを見て、今日もどこかで命が生まれているんだなぁと、気持ちが上向いたりしてくれたらいいなと思います。




辻浦 智義 『君に生まれた鳥の鳴く』-----------------------

225x375cm 1点
和紙、鉛筆、色鉛筆、インク、アクリル絵具

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Copyright 2006 (C) TSUJIURA tomoyoshi 禁無断転載(上段:全体、下段:部分拡大)

作品解説:
幅3.75mの1枚ものの和紙に描かれた大型作品です。人物や周囲に配された動植物は、いきいきとしながらも装飾的、文様的な印象をも与えます。いっけんモノトーン作品にも見える抑制のきいた色彩も効果を奏しています。

本人コメント:
特にここを見て欲しいというのはないです。この絵を見て、ここが好きだとか嫌いだとか、それぞれの何かを感じてもらえれば嬉しく思います。




原 公香 『365日のはなし』--------------------------------

24x42cm 12点
カレンダーブック:21.5X15.5cm 32ページ
綿布、綿麻混合布、刺繍糸、ボタン、アクリル絵具、色鉛筆、

06SOTSUhara.jpg
Copyright 2006 (C) HARA kimika 禁無断転載
(12点のうち3点掲載、上段から1月、8月、12月)

作品解説:
布の上に糸で描かれたイラストレーション作品です。思わず手で触れてみたくなる温もりを感じさせます。通常画材では表現し得ない風合いを巧みに使いこなしています。最終作品として、それらを原画としたカレンダーブックに仕立てられています。

本人コメント:
今日が昨日になって、明日が今日になって、小さな一日の繋がりが大きな物語になって行く。一日一日が大切な日。そういう思いで描きました。
布と糸で表現したのは、手触りや温かさが、絵の具で描くよりもリアルに感じられて面白いと思ったからです。
一日一日を大切に思う気持ちや、そこから生まれる温もりを感じていただけると嬉しいです。




福島 絵美 『はるこさんの妄想学園物語』-------------------

30x60cm 8点 30x90cm 2点 103x72.8cm 1点
木パネル、テクスチャージェル、アクリル絵具

06SOTSUfukusima.jpg
Copyright 2006 (C) FUKUSIMA emi 禁無断転載(11点のうち3点掲載)

作品解説:
学校を舞台にし、[はるこさん]なる少女とその同級生たちが織りなす愉快で不条理な学園スナップです。イラストレーションというよりも、これはもう学園コメディードラマ。いたずらごごろ一杯な反面、ドキッとするような風刺的な10代の想いも感じてしまいます。

本人コメント:
*作品意図
意図は特にありません。楽しんで描いたものが作品になりました。
*アピールポイント
どちらかと言えば可愛くないところです。
*今後の制作方向
仕事をしても制作活動はずっと続けていきたいと思っています。はるこさんシリーズも、もう少し数を増やして、いつか個展ができたらいいなと思います。
*その他
はるこさんは私の子供であり私自身でした。たくさんの人に見てもらえてとても嬉しかったです。どうもありがとうございました。


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posted by 田中真一郎 at 19:58| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 4年 卒業制作(3/4)『奨励賞』 /大原雄寛先生、田中真一郎先生、永江弘之先生、まつむらまきお先生


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【06年度卒業制作 奨励賞 受賞作品】(4点:氏名50音順)
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澤口 未央 『 散文イラストレーション -ねぼけまなこのせかい- 』-----------------

13.5x19.5cm 260点 12.7x14.5cm 59点 21x23.5cm 18点
紙、筆ペン、アクリル絵具、インクジェットプリント

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Copyright 2006 (C) SAWAGUCHI mio 禁無断転載(337枚のうち6点掲載、下段は全体)

作品解説:
合計点数337点。そのどれもが映画の1シーンのような情感と空気感があふれ、映像的な構図と間で語りかけてきます。原画は筆ペンでさらさらと描かれているのですが、制作中の、その瞬間瞬間に作者が世界を観る視点や想いが伝わってくる作品です。

本人コメント:
●世の中にはすてきだと憧れる分野、手法、雰囲気を持つ作品がたくさんあります。しかしそういった作品を生み出すのはそれらの作者自身が生きてきた環境、感性、考えなどのいくつかのカテゴリーがかちあい、混じった結果のあるいみ偶然のうえのもので、その作者“だったから”こそ生まれたものではないのかと考えました。作風や手法にとらわれるのではなく、他の誰かではない自分という人生と感性、個性を、絵を通して理解したかった。自分を肯定的にとらえ、その上でできることを見極めたいと考えました。作品を描く上では“自分自身であること”を意識し、その日の正直な気持ちと思いつきを描いています。作品を通して“澤口未央”という感性に出会ってもらえていたらうれしいです。
●自身のテーマが自分である意味、ここにいる不思議、に係っているようなので絵を通して研究していけたらと考えています。今後は思いつきをいかに早い速度で高いレベルで定着できるようになるか、自分に出来る形を探して行きたいと思います。



繁田 真見 『 きょうのばんごはんは なぁに? 』---------------------------

184x183cm 1点 53X45.5cm 2点 45.5X53cm 1点 38X45.5cm 1点 14X18cm 1点 25.7X18.2cm 1点 29.7X21cm 2点 21X29.7cm 1点 35X27cm 1点 36.4X51.5cm 1点 31.8X41cm 1点 
木パネル、テクスチャージェル、ポスターカラー、ミクストメディア

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Copyright 2006 (C) SHIGETA mami 禁無断転載(13点のうち2点掲載)

作品解説:
ユーモラスで温かい表現ですが、実は「食」がテーマ。意外とシリアスです。食べる者と食べられる者、それぞれがそれぞれに生きている姿を描いています。13点の作品を並べてみると、ストーリー性や関連性、相関関係が読み取れ、絵本原画のような楽しみ方が出来ます。技術的にも色彩が巧みにコントロールされ、豊かに表現されています。

本人コメント:
いろんな作風でやってきましたが、最終的にこの絵が描けて良かったです。賞までいただけて、うれしい限りです、ありがとうございました。




玉置 敬子 『ハルブ』-------------------------------------------------

アニメーション映像:約10分
Photoshop、Flash、紙、アクリル絵具、アクリルガッシュ、ミクストメディア

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Copyright 2006 (C) TAMAKI keiko 禁無断転載(作品映像のワンシーン)

作品解説:
Flashをつかったアニメーション作品。少年と少女の出合い、謎の女主人が実は・・・。
アニメーション制作には、世界設定・ストーリー・キャラクター・背景・展開構成・モーション・音響効果などなど、数々の難題をクリアしなければ完成しません。本作は、作者単独でそれら全てをこなしながら高い水準の作品になっています。特に手描きの温かみある背景は作品全体のトーンを決定付け、見る者を世界の中に引き込んでいきます。人物のちょっとした表情や仕草に作者の力量を感じます。

本人コメント:
一つの完結させたストーリーアニメを制作したく、卒制で挑戦してみました。絵コンテから制作し、温かみのある背景画を目指し、そして一番はキャラクターの動きにこだわりを持って制作しました。
しかし今回、完璧といえるところまで作品を作り上げることができず苦い思いをしたので、これからもこの作品は作り続け、完成させたいと思います。作品を見てくださった方々、有難うございました。




渡邊 真由 『9ヶ月』------------------------------------------------

230x180cm 1点
キャンバス、シルクスクリーン、アクリル絵具、鉛筆、テクスチャージェル、ミクストメディア

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Copyright 2006 (C) WATANABE mayu 禁無断転載

作品解説:
複雑に画面を構成するエレメントが、時間や空間の拡がりと深さを感じさせます。シルクスクリーンやテクスチャージェルなど物質感としての面の重なりを、作者の継続テーマでもある「粒」が縫い合わせ、作品空間を形成しています。

本人コメント:
そこにあったものが移動しおえるまでにかかる期間は9ヶ月。ありがとうございました。


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posted by 田中真一郎 at 19:57| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 4年 卒業制作(4/4)『佳作』 /大原雄寛先生、田中真一郎先生、永江弘之先生、まつむらまきお先生

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【06年度卒業制作 佳作 受賞作品】(3点:氏名50音順)
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高橋 慶行 『ウサギさん!! アパートメント』---------------------------------

マンガ本:29.7x18.2cm 128ページ
パネル:103x72cm 2点 36.4x25.7cm 4点
紙、インク、オフセット印刷、インクジェットプリント

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Copyright 2006 (C) TANAKASHI yoshiyuki禁無断転載(イメージボード)

作品解説:
この世と霊界の間にあるアパートで繰り広げられるストーリーマンガです。シナリオの組立てとコマ割り構成、視点設計は作者のバランス感覚の秀逸さを見て取れます。

本人コメント:
今後の制作について。続編制作と共に、プロデビュー・雑誌連載に挑戦するため、アシスタントを数年続けるつもりです。週刊少年サンデーで好評連載中、鹿賀ミツル先生の「ギャンブル!」をよろしくお願いします。




友 ちはる 『かぷかぷわらったよ。 -宮沢賢治と出会う。- 』--------------------

18x14cm 5点 25.7X18.2cm 10点 11X11cm 5点 10X10cm 1点
絵本:18.2X18.2cm 22ページ 14.8X11.2cm 18ページ 16X22.3cm 24ページ
紙、アクリル絵具、鉛筆、インク、ボールペン

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Copyright 2006 (C) TOMO chiharu 禁無断転載(3冊より抜粋)

作品解説:
色材を用いた絵本、ペン画による挿画、鉛筆をベースとしたマンガ、3つの手法を用いた3つの宮沢賢治。そのどれもが、細やかに描かれキャラクターの心理状態をも表現しています。特に、アリに感じる懐かしさは、逆に新鮮な印象を与えています。

本人コメント:
「自分の好きな宮沢賢治の作品を好きな描き方で好きなように描きました。」




古島 由美子 『touch book』------------------------------------------------

絵本:19X25.6cm 24ページ 19X25.6cm 24ページ 19X25.6cm 28ページ 
パネル:72.8x103cm 1点
紙、墨、シルクスクリーン、発泡インク、インクジェットプリント、エンボス

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Copyright 2006 (C) FURUSHIMA yumiko 禁無断転載

作品解説:
「本」というメディアは、目で眺めるだけではなく、実際に手に取り鑑賞されます。紙の風合いの触覚、その重さやページを繰る音までも表現の一部である点は、ビジュアルコミュニケーション手段の中でも、別の可能性に富む特異な存在と言えるでしょう。本作は視覚障害者と健常者がともに楽しめる詩歌絵本。ブラインドタッチのための紙の凹凸は、型押しエンボスと発泡インクで制作されています。その繊細な陰影と、うす墨のパターンが美しい作品です。ライトハウスに通いながらの試行錯誤が、手にも目にもやさしいコミュニケーションの可能性を作り上げています。

本人コメント:
目の見えない人も見える人も、一緒に楽しめる絵本を作りたいという想いから出来た本です。目の見えない世界と、目の見える世界。この本が、普段壁がある双方の世界を双方から覗き込める存在になればと思います。


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posted by 田中真一郎 at 19:53| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月26日

06後期 ILL-Webギャラリー 3年生「トリックアート、シュールレアリスムの自由制作課題」/小川先生課題

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小川忠彦先生の3年生授業
06年度後期「トリックアート、シュールレアリスム自由制作」の優秀作品です
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【授業内容】
基礎表現研究をふまえて独自のイメージをエディトリアルや、広告にどのように表現するかを追求します。

【課題説明】
「人物を入れてトリッキーな世界や超現実的な世界を表現しなさい。」
現実にあり得ないことでもイラストレーションなら表現できる。写真やCGでは表現できない独自の手描きイラストレーションでメッセージを込めて、表現の自由と面白さを体験しよう。



【06年度後期優秀作品】(50音順)


石橋 陽介 君 ----------------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) ISHIBASHI yosuke 禁無断転載

作者コメント:
テーマは生物と機械、走るモノ同士のハイブリッドです。
超現実を軸にした課題のため、筋肉図や競馬新聞・雑誌を資料にしながら質感に気を配り表現してみました。



荻 達魚 さん ----------------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) OGI tatsuro 禁無断転載

作者コメント:
久しぶりにデッサン的なことが出来て楽しかったです。




須ヶ原 文 さん ----------------------------------------------------------

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↓↑この作品は上下を逆にしても成立する「さかさま絵」です。
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Copyright 2006 (C) SUGAWARA aya 禁無断転載

作者コメント:
この作品は日常のワンシーンを切り抜いたような、親しみやすいシチュエーションにしてみました。苦労した所は、果物や野菜などをどこまでデフォルメしていいのか、どこまでなら自然に見えるかといった、つじつま合わせの部分ですね。何度も塗り直していたら油彩のような仕上がりになってしまいました(笑)。




新岡 良平 君 ----------------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) NIIOKA ryohei 禁無断転載

作者コメント:
コップです。意外と楽に描けました。
ビルのようなでっかいコップを目指したけれど、まだまだ普通のコップの周りにちっこい人がいるように見えてしまう。んだそうです。確かに。残念。




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posted by 田中真一郎 at 02:49| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 2年 空間+人物描写「最終課題」 /田中先生

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田中真一郎先生の2年「空間描写+人物描写」授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
「人物のいる、光と奥行きがある空間」を表現するために、予備作品を試作したあと、それらの技法を使ったイラストレーション作品を制作します。毎回前半で人体クロッキーを、後半で空間表現を制作します。
空間表現としては、「線遠近法(透視図法)」と「色彩遠近法(空気遠近法)」を学びます。 また、「点光源」や「太陽光」などの「光線と投影の関係」や、構図の取り方による空間感の違い、等を学ぶなかで、「空気感の表現」が出来るようになっていきます。
人体表現の基礎として、ヌードクロッキー6週を含み、身体のカタチを「関節」と「腱」を中心に、美術解剖学的な視点で構造物として、面やマスを把握する訓練を行ない、理解を深めていきます。



【課題説明】
透視図法などの線遠近法や色彩遠近法を用い、奥行感のある空間をB1サイズ(1030mmX728mm)に表現。
また、作品には人物をヒューマンスケールを考慮しながら、3人以上登場させること。シーン設定などは自由に発想すること。



【06年度後期優秀作品】


【佳作】

四方 瑠美 さん 『奇跡のうた』--------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) SHIKATA rumi 禁無断転載

田中先生コメント:
影と色の明快さのためか、陽光の気持ちよさまでをも感じさせてくれる作品です。

本人コメント:
空間と人物という課題だったので一番分かりやすい一点透視にしました。
苦労した点は全部です。でもこの課題をやり遂げてよかったと思いました。だから見所も全部です。




【佳作】

廣瀬 達郎 君 『龍と少年』------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) HIROSE tatsuro 禁無断転載

田中先生コメント:
月夜の運河で、少年がドラゴンに読み聞かせをしているシーン。ファンタジーのワンシーンののような作品です。
壁にかかるネプチューン(?)の看板、ドラゴンがクスクスと笑う体の動きで運河に拡がるさざ波、ドラゴンのやさしい表情、時計台の上に浮かぶおぼろ月。
光源とモノとの関係を的確に表現しています。

本人コメント:
自分にとって色々と考えさせられる絵になりました。全体の雰囲気を重視して描きましたが、その点については納得しています。夜の運河はまた挑戦したいモチーフです。




【優秀作】

中谷 友香 さん 『在り続けるモノ』----------------------------------------

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Copyright 2006 (C) NAKATANI yuka 禁無断転載

田中先生コメント:
今年は夜景の作品が多かったのですが、この作品は提灯と魚の二種の光源をうまくコントロールし、ボォーッと浮かび上がっている街や鳥居が、逆に闇の暗さを表現しています。
3点透視による空間の高さ表現も成功しています。


本人コメント:
廃れてしまったこの世界で、今はもう亡くして忘れ去ってしまったけれど、
幻のような貴方なのだから今も何処かに居るのでしょうね。




【優秀作】

三森 久美子 さん 『宵の箱庭』--------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) MIMORI kumiko 禁無断転載

田中先生コメント:
これも夜景。月明かりの表現が場の空気感にまで昇華されています。
人物2人、各々の姿勢や表情が効を奏し、彼らの心情が伝わって来る表現となりました。それらが緊張感を生み、ストーリー性を感じさせる作品となりました。

本人コメント:
光源がはっきりせず、影を描くのに苦労しました。
闇の中の緑の光によって妖しさの表現を目指しました。




【最優秀作】

西野 麻里 さん 『カテゴライズ』-------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) NISHINO mari 禁無断転載

田中先生コメント:
難しい3点透視図法(正確にはやや縦パノラマ)に挑戦し、見事に描き上げた力作です。
磨き込まれた床の映り込みが気持ちよく、高い天井に靴音が反響していそうです。よく目を凝らすと、右の棚には鳥や昆虫の標本が陳列され、天井からは何やら大型動物の骨格標本が吊り下がっています。このあたりの細部へのこだわりが、見ていてワクワクしてきます。もうここまで来たら、奥や左の壁にも標本を展示して欲しかった。加筆待ってますょ。

本人コメント:
構図を工夫して、描きたいものをすべて詰め込むことがてきました。
四角を沢山描くのがとてもしんどかったです。




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06TANAKAshikata2.jpg続きを読む
posted by 田中真一郎 at 00:55| Comment(1) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月23日

2006後期 ILL-Webギャラリー 2年 3DCG「自由制作課題」/田中先生課題

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田中真一郎先生の2年3DCG授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
「3DCGの基礎」をテーマとした2年生の授業です。
この授業では、単に3DCGの基礎を習得を目的とするのではなく、静止画制作をすすめる中で「カタチの組成」や「光の所作」「材質感の所以」「フレーミング」などについて考え、理解を深めていきます。
カタチや光について知ることは「見ること」の理解となり、ハンドドローイングへの応用へもつながります。いわゆる「デッサン力」を身につけるためには、ただやみくもに描くだけでなく、こうした別の角度から世界を見つめることも、その修得に非常に有効です。

【課題説明】
ここにあげた作品は、6回の授業中で、まったくゼロから習熟した3DCGソフト(Shade)を使い自由なテーマで制作した作品です。それぞれに創意を凝らし、手描きでは修得に時間を要するフォトリアルな作品にトライしています。カタチの要素を巧みに組み立てながら場面構成し、光を上手くコントロールしています。


【06年度前期優秀作品】(50音順)


磯田 悠也 君------------------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) ISODA yuya 禁無断転載

作者コメント=
黒電話の形が格好よかったので、よりかっこよく仕上げようと心がけました。苦労したところは受話器のコードです。シックな感じに見えてもらえたら嬉しいです。




竹村 祥平 君------------------------------------------------------------

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Copyright 2006 (C) TAKEMURA shouhei 禁無断転載

作者コメント=
制作するうえで一番気を使ったところは、違和感の無い雰囲気作りです。畳の質感、壺や大皿の存在感、光の差し方など、違和感無く自然な感じになったと思います。
苦労したところは、画面に映っていないところも作りこんだので、思った以上に時間がかかってしまったことです。




長尾 和貴子 さん---------------------------------------------------------

063DCGnagao.jpg
Copyright 2006 (C) NAGAO kiwako 禁無断転載

作者コメント=
一番苦労したのは入れ物の鳥の飾りの尾羽の曲がりぐあいと入れ物の光具合です。あとは、入れ物だけではチャチになるのでいろいろ舞台を作って、そこもメインが浮かないよう色々マッピングをして色を調整にしたところです。
入れ物のなかの透明の玉に写りこみなどをみてくださるば…




中川 恵 さん ------------------------------------------------------------

063DCGnakagawa.jpg
Copyright 2006 (C) NAKAGAWA megumi 禁無断転載

作者コメント=
美しい女性らしさを表現した作品にしたく、綺麗な曲線を描いた帽子のフォルムに力を入れました。光の表現によってまた、神秘的なイメージにしました。




野原 彩 さん ------------------------------------------------------------

063DCGnohara.jpeg
Copyright 2006 (C) NOHARA aya 禁無断転載

作者コメント=
これは星の形になっているランプで「こういうのが部屋にあったら素敵だなぁ」という考えから出来た作品です。三角錐を組み合わせて作っているのですが、なかなか思った形にならず苦労しました。ガラスの質感が出るよう表面をいじったり、色はどのように配置すればきれいに見えるかを考え色々工夫しながら作りました。




平原 克志 君 -----------------------------------------------------------

063DCGhirahara.jpg
Copyright 2006 (C) HIRAHARA katsushi 禁無断転載

作者コメント=
画面構成やカメラのアングルにこだわった 文字を傘に透過させた部分は、質感共にうまくいったと思う。



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posted by 田中真一郎 at 22:35| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 2年 WEBデザイン「ギャラリーサイト」/谷先生課題

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谷 卓司先生の2年WEBデザイン授業の06年度の優秀作品です。
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【授業内容】
DTP(印刷)にしてもWEBにしても…ともに、それ自体が表現の媒体である以上に、すでに表現された作品の「記録」や「伝達」といった機能を持ち合わせている。とくに今回のWEB演習においては、そうしたドキュメンテーション、コミュニケーションの側面に重点的に光を当て、リテラシー(基礎知識)の習得に力点を置いた。
第1課題『My Favorite Sites』では、「リンク集」ページの制作を通して、WEBのリンクのしくみを理解した。
第2課題『Guide Map』では、クリッカブルマップとマウスオーバーのしくみを理解し、それらを効果的に活用することで、フィールド調査や取材結果を「読者に魅力的なページ」づくりに役立てることとした。
最終課題では、前記の2つに加えて、過去の自分の作品を紹介する「ギャラリー」ページを新設し、自己紹介サイトの完成を試みた。

【総括】
マウスオーバーの効果的な活用がほとんど見られなかったのが残念。例示したサンプルがあまりにも Primitive すぎた所為かも知れない。「ギャラリー」については、多くの学生が意欲的に取り組んでくれた。Presentation(効果的に見せること)が「表現」の最後の仕上げであることを、今後も心に留めて欲しいと思う。
※「Gallery」のスペルの間違いが散見された。気をつけよう。

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【評価採点】

合評をしていないので、評価採点のポイント・基準を記します。
[]内が得点(5段階)。
※大雑把ではあるが、全員に対して、厳密に相対的で平等な配点をするには(少なくとも谷にとっては)5段階が限界。総計55点満点(教務課には全員に40点をプラスして提出)。

◎全体に関するもの
第一印象[1〜5]TOPページをパッと見た印象
操作性[1〜5]各コンテンツへの誘導の巧さ
完成度[1〜5]サイト全体の完成度・統一感

◎リンク集
リンク集[0 or 5]リンク集ページがあれば配点
見栄え[1〜5]見栄えのスマートさ

◎MAP
MAP[0 or 5]MAPページがあれば配点
MouseOver[1〜5]マウスオーバーが効果的に使われているか
構成[1〜5]内容の構成の巧さ

◎Gallery
Gallery[0 or 5]自己(作品)紹介ページがあれば配点
構成[1〜5]内容の構成の巧さ
分量[1〜5]単純に数の多さ→訴えかける熱意と理解する

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なお、時間的に全員の批評を書く余裕がないので、以下の優秀者に限りコメントします。
※ 記載のURLは学内でのみ閲覧可能です。
※ 掲載は50音順です。

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【努力賞】4名


岡部 啓介 君 -------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05okabe/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIokabe.jpg
Copyright 2006 (C) OKABE keisuke 禁無断転載

谷先生コメント==
ブログLIKEな非常にシンプルな作りではあるが、伝えたいコンテンツが適度に伝わる軽快さを評価。
フラッシュアニメーション『Animal Race』が好印象を得たとのウワサも…。

本人コメント==
見やすく分かりやすいページを目指して作りました。




澤本 愛 さん --------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05sawamoto/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIsawamoto.jpg
Copyright 2006 (C) SAWAMOTO ai 禁無断転載

谷先生コメント==
FRAMEを意欲的に利用したサイト。ギャラリーの収容作品点数が少ないのが残念ではあったが、一定の世界観がデザインできたと思う。

本人コメント==
ドリームウィーバーを使ったことが全くなく、先生に質問できる時間が少なかったので、ネットで調べまくりながら作りました。いろいろなアクシデントがありましたが、なんとか先生の協力と自分の力で作ることが出来たのでほっとしました。アイコンはほとんどファイヤーワークスで作りました。ペンタブを使って描いてみましたが、なかなか難しかったのですぐには慣れませんでした。そんな苦労したホームページですが、この作品から私の持ってる世界観が伝わったら嬉しいです。




白瀬 綾子 さん -------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05shirase/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIshirase.jpg
Copyright 2006 (C) SHIRASE ayako 禁無断転載

谷先生コメント==
Websiteとしては典型的で、非常にそつなく仕上がっている。問題なく合格点だが、作品の見せ方などに、さらに積極的に工夫を凝らして欲しい。

本人コメント==
絵を魅力的に見せるには、どうしたら良いのかな〜と悩んだ挙句、素直にそのまま、自分が描くのが好きな風景画を中心に載せました。絵力でデザインの悪さを誤魔化せないかな?と思ったのですが(笑)難しかった模様…。




平野 温子 さん -------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05hirano/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIhirano.jpg
Copyright 2006 (C) HIRANO atsuko 禁無断転載

谷先生コメント==
大胆な余白を積極的に活用したデザインを評価。ただ、ともすると全面にわたり単調な雰囲気は否めない。このうえに、メリハリのリズムを上乗せして、さらに1グレード高い完成度を望みたい。

本人コメント==
なるべくシンプルで分かりやすくまとまりのあるデザインになるように心がけてつくりました。
その中でサイトの名前の温度という言葉のイメージを写真を加工してつくって張り付けました。少し寂しいデザインですが、その中でも確に静かにある温度と展示した写真作品とが繋がるような感じを意識しました。



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【優秀賞】3名


島田 真寿美 さん -----------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05shimada2/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIshimada.jpg
Copyright 2006 (C) SHIMADA masumi 禁無断転載

谷先生コメント==
全編を通して横たわる「ヘタウマ感」が意図的なものかどうか微妙ではあるが、斬れ味のいいネーミング、マウスオーバー効果の巧みな活用、何よりも『100ho』が圧巻である。たぶん「マップ課題」の作品と思われるが…(そうだとしたら、課題趣旨は完全にはぐらかされているが)…着想の面白さと、取材力、構成力を大いに評価したい。

本人コメント==
トップにはそれぞれのページのイメージを絵で表し、マウスを置くと文字でも表示されるようにしました。「100ho」では自分の家から最寄り駅までの、歩数ごとの地面や風景の移り変わりを紹介しています。たった10歩でも、見えてくるもの見えなくなったもの、たくさんの表情があります。




西 絢香 さん --------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05nishi/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANInishi.jpg
Copyright 2006 (C) NISHI ayaka 禁無断転載

谷先生コメント==
WEBページに固有な機能・所作(interactivity)をうまく活用し、言葉少なに独自の世界観を巧みに表現している。『歩みの図』では、非常に詩的なアプローチで自らの生い立ちを辿っている。全般にわたって「説明」や「写実」に囚われることなく、西絢香ワールドを完成させているといえよう。

本人コメント==
ひとの手の跡を残したいと思いました。
ひとの手だから出来る、甘さや隙をwebという手に触れることの出来ないところで楽しんでもらえたら、と思います。




平原 克志 君 --------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05hirahara/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIhirahara.jpg
Copyright 2006 (C) HIRAHARA katsushi 禁無断転載

谷先生コメント==
WEBづくりに非常に手慣れた感が見られる。反面、繊細に「こぢんまり」と纏まっているのが惜しい。時にダイナミックなインパクトも取り込んで、動・静のコントラストを幅広く演出して欲しいと思う。

本人コメント==
今一つDreamWeaverを使いこなせなかったが、イメージしていたものはなんとか形にできた フォントなどをもっと工夫して使えるように勉強して行きたい。



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【最優秀賞】2名


勝島 美耶 さん ------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05katsushima/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIkatsushima.jpg
Copyright 2006 (C) KATSUSIMA miya 禁無断転載

谷先生コメント==
読者の「見よう」「見てみたい」という意志にまで届く潜在的なパワー(効果的な仕掛け)を随所に感じる。HTMLのみならず、CSSを理解し果敢に取り組もうとする姿勢も評価。デザイン的にも完成度の高いサイトに仕上がっている。

本人コメント==
デザインは落ち着いた色でシンプルに、あと少し遊びを入れておきたかったので、おじいさんにカーソルをのせると各鳥がメニューを案内してくれるようになっています。おじいさんは鳥の言葉がわかるらしい、という設定です。
縦長ページに全てのコンテンツは収まっているのでスクロールで観る事も可能ですが、鳥をクリックしてジャンプして頂く事を前提でつくっていますので、ご覧になる際は是非鳥をクリックして頂ければと思います。



澤井可梨奈 さん ------------------------------------------------------
http://www3.seian.ac.jp/~il05sawai/(URLは学内でのみ閲覧可能です。)

06TANIsawai.jpg
Copyright 2006 (C) SAWAI karina 禁無断転載

谷先生コメント==
余分な贅肉を取り払った…非常に Primitive な構成であるが、そのリズム感は小気味よく読者の心を惹きつける。デザイン的な所作・あしらいも洗練されていて好感度。かと思えば『堅田教会』への思い入れは、かなりベタで熱かったりもする。

本人コメント==
ごたごたしたサイトにならないようシンプルをめざしてデザインしました。



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posted by 田中真一郎 at 22:17| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006後期 ILL-Webギャラリー 2年 WEBデザイン「My Gallery」/ 藤原先生課題

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藤原志保先生の2年WEBデザイン授業の06年度の優秀作品です。
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【授業内容】
WEBデザイン


【課題説明】
各自の作品集が見られるWEBページ「My Gallery」の制作。
Fireworksを使用した ロールオーバーが使われていること。
作成ページは表紙・自己紹介・作品集・日記・リンク集。



【06年度優秀作品】(50音順)



四方 瑠美 さん------------------------------------------------------------

06FUJIWARAshikata.jpg
Copyright 2006 (C) SIKATA rumi 禁無断転載

作者コメント:
ノートの上に落書きした女の子のイラストが解説してくれたら面白いと思いこのデザインにしました。
苦労した点はノートや女の子の位置を色々考えた事です。




立岡 真梨 さん------------------------------------------------------------

06FUJIWARAtateoka.jpg
Copyright 2006 (C) TATEOKA mari 禁無断転載

作者コメント:
誰にでも手軽に楽しめるtea bagをイメージして、甘くて楽しい感じに作成しました。タグでは記号や英数字であらゆる形や色などが表現できるので、色々なタグを試しながら楽しく作成することができました。




手島 江梨 さん------------------------------------------------------------

06FUJIWARAteshima.jpg
Copyright 2006 (C) TESHIMA eri 禁無断転載

作者コメント:
自分の中での大前提として自分のイラストをトップに持ってくるのと、すっきりしたデザインが好きなのでその点をふまえて制作しました。
ツートーンで構成しようというのは早いうちから決まっていたのですがなかなか具体的なイメージが固まらなかったのでその期間がしんどかったです。




中谷 友香 さん------------------------------------------------------------

06FUJIWARAnakatani.jpg
Copyright 2006 (C) NAKATANI yuka 禁無断転載

作者コメント:
普段イラスト作品でよく描くキャラクターの世界観をモチーフに、サイトのデザインを纏めました。
indexページを多少ごちゃっとさせた分、その他のページをすっきりとしたデザインにしてみました。




西野 麻里 さん------------------------------------------------------------

06FUJIWARAnishino.jpg
Copyright 2006 (C) NISHINO mari 禁無断転載

作者コメント:
喫茶店のメニューの様な、素材感のあるサイトデザインを目指しました。
Index以外のページが殺風景になってしまったのが心残りです。




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posted by 田中真一郎 at 21:46| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06後期 ILL-Webギャラリー 2年生シルクスクリーン/ 田村 愛 先生

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田村 愛 先生の2年生 シルクスクリーン授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】(シラバスより)
多種多様な手法が用いられるようになって来たイラストレーションの世界で、ドローイングやデジタル出力とはまた違った風合いを持つ、シルクスクリーンを使った表現方法を学ぶ。実際に製版・印刷を行なうことで、印刷や版の仕組みを理解し、技術を身に付け、より幅広い表現方法を習得してくれることを望む。また、シルクスクリーンは表現方法であるとともに、印刷技法でもあるので、自身の描いたイラストレーションを版表現で展開することはもちろん、写真などを使って4色プロセスカラー印刷の原理も学習し、自分の表現方法と、シルクスクリーンの特性を活かしより深い表現方法を追求していく。

【課題名】
『動く(うごく)』

【課題主旨】
「何を」「どのように」「どんな」動きを表現するのか、動きとは何か。「シルクスクリーン」という静止した平面表現で、どんな描き方・構図のとりかた、見せ方をすれば「動かす」ことができるのかを考える。
また、「シルクスクリーン」という特性を最大限に活かし「シルクスクリーン」ならではという自分なりの使い方をすること。



【06年度後期優秀作品】(50音順)


磯田 悠也 君 -----------------------------------------------------------

06TAMURAisoda.jpg
Copyright 2006 (C) ISODA yuya  禁無断転載

本人コメント==
私は「動く」という言葉を聞いて、時間を連想しました。一人でいると、時々人がこいしくなったりします。そんな時、人と楽しく時間を過ごしていた時を思い出すと、自分と関わってくれてるということがとてもありがたく感じます。だから、二度ともどってこない一日一日の時の中で、その人たちとのつながりをいつまでも大切にしたいと思い、この絵を描きました。




杉本 あゆみ さん --------------------------------------------------------

06TAMURAsugimoto1.jpg

06TAMURAsugimoto2.jpg

06TAMURAsugimoto3.jpg

06TAMURAsugimoto4.jpg
Copyright 2006 (C) SUGIMOTO ayumi  禁無断転載

本人コメント==
私は動くという言葉のもつ’変化’という意味から、私達にとって身近な’記憶’を題材に、それぞれ「形」「色」「光」「実体」の記憶として制作しました。ものの捉え方も、記憶の残り方も、それぞれがひとりひとり違うものなので、記憶を共感できるものとして伝える為にどう表現するかが難しかったです。




西 絢香さん -----------------------------------------------------------

06TAMURAnishi.jpg
Copyright 2006 (C) NISHI ayaka 禁無断転載

本人コメント==
東京の街で感じた動き続ける街とそれを表面的にとらえ、なじめず、止まってしまった自分との二つの動きの感覚を残したいと思いました。




番原 ゆず子さん ---------------------------------------------------------

06TAMURAbambara.jpg
Copyright 2006 (C) BANBARA yuzuko 禁無断転載

本人コメント==
今回「動く」 というテーマなのでそれをどう表現していくか 悩みました。
いろいろ捻ったアイデアを出したりはしましたが、どれもしっくりこなかったので、一番シンプルな動物の動きでまとめました




山本 真希 さん -----------------------------------------------------------

06TAMURAyamamoto.jpg
Copyright 2006 (C) YAMAMOTO maki 禁無断転載

本人コメント==
私を取り巻く世界は動いていて、私自身も体や心も動きます。時間はそれらを確実に動かしていて、何かを拾っては何かを失っていってしまいます。そんな中で、光を透かした葉のキラキラや、落ちていく夕日や、今の幸せや思い出など、なくしたくないものを私の中にずっと留めていたいと思います。ドローイングとは違う技法ということで、変に構えてしまう私でしたが、この作品を通して良い意味で力が抜けられたと思います。




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posted by 田中真一郎 at 21:28| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月21日

2006後期 ILL-Webギャラリー 2年 デジタルフォト演習       「立体物撮影課題」/奥村正利先生課題

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奥村正利先生の2年デジタルフォト演習の06年度の優秀作品です。
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【授業内容】
○自分の作品を自分で撮影する。
○平面イラストレーション作品、立体イラストレーション作品の記録およびプレゼンテーションの為の撮影。
○撮影に必要な屋内(スタジオ)での初歩的なカメラワーク、ライティングワークの習得。

【課題説明】
前期の「立体イラストレーション」演習(野村正則先生)で制作した作品を被写体に撮影しています。
スタジオでの写真撮影は初めてという学生が殆どですが、12時限という限られた時間で良く撮影出来たと思います。優秀作品の選択ということなのですが今回選んだ以外にも優秀な作品は多くあります。被写体に相応しいライティング、背景の選択、構図等が課題となります。
平面イラストレーション作品撮影は差異が分りにくいので優秀作品の掲示は省いてあります。



【06年度前期優秀作品】(50音順)


公森 倫太郎 君---------------------------------------------------------

06OKUMURAkomori.jpg
Copyright 2006 (C) KOUMORI rintaro 禁無断転載

奥村先生コメント:
2灯以上の光源にてライティングする場合,主となる効果を与える光をメインライトといいますが、そのメインライトと補助光としてのフィルインライトのコントラストが微妙に奇麗です。

作者コメント:
今回、写真を撮影するとき、一番気にしたのは影の具合です。アングルも大事だと思いますが、影の具合で雰囲気も大きく変わりますし、印象も全然違います。各々の立体作品に似合った陰影の調子が大事だと思いました。




澤本 愛 さん-----------------------------------------------------------

06OKUMURAsawamoto.jpg
Copyright 2006 (C) SAWAMOTO ai 禁無断転載

奥村先生コメント:
立体イラストの上部からの構図がおもしろい。立体イラストレーションのキャラクターにピッタリです。

作者コメント:
立体の授業で作ったフィギュアを撮りました。落書きから生まれた、いじめっこです。「意地悪やけどなんか可愛いから許したるわ☆」っていうのを目指しました。こんな人になりたいです!




土田 健太郎 君------------------------------------------------------------

06OKUMURAtsuchida.jpg
Copyright 2006 (C) TSUCHIDA kentaro 禁無断転載

奥村先生コメント:
斜後方からのライトが妙にすがすがしく立体イラストレーションのイメージとの落差が絶品です。

作者コメント:
自分の作品を写真という形でいかに良いものにして残すかということを考えて撮りました。
グロテスクかつポップな感じに仕上げたつもりです。
その雰囲気が伝われば幸いです。




西野 麻里 さん ----------------------------------------------------------

06OKUMURAnishino.jpg
Copyright 2006 (C) NISHINO mari 禁無断転載

奥村先生コメント:
柔らかな光が和らいで落ち着いた時間の流れを感じさせます。ねずみのお品書きがリアルです。

作者コメント:
物語のワンシーンのような写真を撮るのが楽しかったです。
ねずみは尻尾だけ食べられてしまいました。




ファーマン 力 君 ------------------------------------------------------

06OKUMURAfaman.jpg
Copyright 2006 (C) FUHRMANN riki 禁無断転載

奥村先生コメント:
トップライトとサイドライトのバランスが美しいです。背景の暗さの落ち具合も程よいものです。

作者コメント:
睨んでいるような表情に合うように、黒いバックでかっこよく写したつもりです。
この角度で顔を正面から撮ると、なびいているシャツがほとんど見えないのがもったいなかったです。
でもかっこいいと思います。笑。


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posted by 田中真一郎 at 22:53| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06後期 ILL-Webギャラリー 1年生描写後期/待井健一先生

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待井健一先生の1年生 描写授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
主に色材を使った描画の課題制作を行います。
前期で学んだ、モノクロームによる平面表現のスキルを基礎に、色彩という造形要素を加えて自然や人工物及び人物を対象に作品を制作します。
以下に課題ごとに優秀作品をピックアップして掲載します。(50音順)


【秋の地面もしくは樹を描く】========================================
秋の学内を散策し、実物大に切り取った地面もしくは樹を、じっくり時間をかけて描写します。


田中 智美 さん ---------------------------------------------------------

06bMACHIItanaka.jpg
Copyright 2006 (C) TANAKA tomomi  禁無断転載

本人コメント:
「出来るだけ本物の地面のようにみえるよう細かな砂利にも気を配りながら描きました。最後の方の作業は写真を頼りに仕上げましたがひとつの風景をこんなに時間をかけて描くというのは初めてだったので良い勉強になりました。」



森本 和沙 さん ---------------------------------------------------------

06bMACHIImorimoto.jpg
Copyright 2006 (C) MORIMOTO kazusa 禁無断転載

本人コメント:
「人は生きやすさばかり焦がれるけれど、こんな片隅でも頑張って生きている命もあるということを感じてもらえたらうれしいです。
土管や地面、溝の汚さを表現するのに苦労しました。」



結城 賢 君 -------------------------------------------------------------

06bMACHIIyuuki.jpg
Copyright 2006 (C) YUKI ken 禁無断転載

本人コメント:
「自分の納得がいくまで何度も塗りを繰り返しました。」



【手とモチーフのカラーデッサン】======================================
色紙に色鉛筆明・中・暗3色を使って、明暗の変化に注意しながら描写します。


井川 淑恵 さん ---------------------------------------------------------

06bMACHIIigawa.jpg
Copyright 2006 (C) IKAWA yosie  禁無断転載

本人コメント:
「シャーペンのゴムと金属の質感の違いを出すのに苦労したので、シャーペンの先の緊張感を出せて良かったです。」



永原 祐貴 君 -----------------------------------------------------------

06bMACHIInagahara.jpg
Copyright 2006 (C) EIHARA yuki 禁無断転載

本人コメント:
「ガラスのビンとそれを持っている手の質感が同じにならないように気をつけて、どうしたらビンらしくなるかなぁ〜と考えながら描きました。」



【クレパスによる静物デッサン】========================================
クレパスの色々な技法を試しながら、質感の違いに着目して描写します。


江藤 杏子 さん --------------------------------------------------------

06MACHIIetoh2.jpg
Copyright 2006 (C) ETOU kyoko  禁無断転載

本人コメント:
「モチーフのテーマは“和”で、白いご飯がほしくなるような、そこから連想できそうなものを選びました。クレパスという決まった色数の画材だったので、それぞれを練り合わせることで足りない色を作りながら描きました。個々の質感を出そうと最後までねばりました。」



【人物デッサン(着衣)】=================================================
人物を立体として捉え、いろんな方向からよく観察して描写します。

宮本 慶子 さん --------------------------------------------------------

06bMACHIImiyamoto.jpg
Copyright 2006 (C) MIYAMOTO keiko  禁無断転載

本人コメント:
「モデルさんに感じた印象が出せればいいな。と、思って描きました。
色々、思いきって色が置けて楽しかったです。
のびのび出来たんは 待井先生の授業の雰囲気のおかげやと思います。
楽しかったです。」



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posted by 田中真一郎 at 10:00| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06後期 ILL-Webギャラリー 1年生描写後期/井上よう子先生

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井上よう子先生の1年生描写授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業内容】
前期はモノクロで明度(明るさ)から描写を追及したのでしたが、後期は色を使い、色相(色み)・彩度(あざやかさ)からの追求も加え、様々な画材体験の中から、より自分らしい表現を探っていきました。
以下に課題ごとに優秀作品をピックアップして掲載します。(50音順)


【風景画〜色相限定】================================
色の3属性など学んだ上で、透視図法の原理や空気遠近法も踏まえて学内の風景スケッチしたものを、類似色相配色(色みの近い2色と白・黒)、対照色相配色(反対色に近い2色と白・黒)の2パターンで彩色、同じ構図風景のイメージの違いを体感。


坂口 晶子 ---------------------------------------------------------------

06INOUEsakaguchi.jpg
Copyright 2006 (C) SAKAMOTO shouko  禁無断転載

本人コメント:
「建物と林の間から、空へと伸びる鉄塔が格好良く思えたので、この場所を選びました。なので、空をメインに描きました。
橙色を双方の絵に使い、どちらも黄昏時を描きました。そして、赤と青、それぞれを絵に使い、イメージの違いを比べるような作品に仕上げました。
同系色を使うことによる落ち着きと、反対色を使うことによる色の輝きを感じられました。」



牧田 歩美 ---------------------------------------------------------------

06INOUEmakita.jpg
Copyright 2006 (C) MAKITA ayumi  禁無断転載

本人コメント:
「色をどの場所に塗るかをはじめから考えて課題に取り組むというコトがあまりなかったので、この課題は本当に悩みました。でもちゃんと先を考えて作品を仕上げていく大切さも、この課題制作で教わることができたと思います。」



【質感の描き分けと細密描写】================================
有機物と無機物の違いを描き出す。
白い紙へのデッサンでは、明るい部分は紙の白さを残し暗部のみ描きこんでいくが、中間トーンの色画用紙を用い、明るい部分も白を使った諧調で描き起こして、暗部と両方からよりリアルな描写に迫る。


松田 真理子 -------------------------------------------------------------

06INOUEmatsuda.jpg
Copyright 2006 (C) MATSUDA mariko  禁無断転載

本人コメント:
「パステルの色がなかなか紙にのらなくて、何度もこすったり、重ねて描いたので大変でした。」



【静物画〜クレパスを使って】===============================
クレパスで混色や塗り重ね、定着などもして、しっかりとした彩色・空間表現ができることを体験。


高野 将司 ---------------------------------------------------------------

06INOUEtakano2.jpg
Copyright 2006 (C) TAKANO shouji  禁無断転載

本人コメント:
「牛骨とビンとの距離感的なものを意識してみました。」



【人物を好きな画材で描く】=================================
水彩・アクリル・ポスターカラー・クレパスなどから、自分が描きたい画材で、モデルさんを描く。


池田 愛理 ---------------------------------------------------------------

06INOUEikeda.jpg
Copyright 2006 (C) IKEDA airi  禁無断転載

本人コメント:
「絵に深みが出るように、なるべく多くの色を使いました。」



遠藤 美穂子 -------------------------------------------------------------

06INOUEendo.jpg
Copyright 2006 (C) ENDO mihoko  禁無断転載

本人コメント:
「人物の、肌と服の質感の違いを色を用いて表すのに苦労しました。
こだわったところは、人物がうまく立体的に見えるかどうか自分なりに工夫したところです。」


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posted by 田中真一郎 at 00:57| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年02月18日

2006後期 ILL-Webギャラリー 1年 「描画色彩」/岸田 保 先生課題

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岸田 保 先生の1年描画色彩授業の06年度後期の優秀作品です。
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【授業の主旨】
1年生のこの授業では色彩感覚を養うための実践的なトレーニングをします。
机上で色彩理論を学ぶのではなく、実際にアクリル絵具を混ぜ、紙に塗ることでリアルな色彩感覚を養い、作品に応用する方法を学びます。
この授業は下記の4つの課題で構成されています。

「明度調和技法(明度合わせ)」課題
色の3要素(色相・明度・彩度)のうち明度を統一することにより、彩度の輝きを得る 方法を学びます。

「透過混色技法(塗り重ね)」課題
パレットで絵具を混色すると顔料レベルで色が均質化されるため画面に塗ったときに均質な色になりますが、この課題では透明色を画面で塗り重ねることでムラのある混色を作り、均質な混色にはない複雑な色の表現を学びます。

「補色混色技法」課題
色相環のちょうど対極にある色(補色)同士を混色するとニュートラルグレイ(無彩色)になり、対極付近の色同士の混色では彩度が低い(色味が残った)グレイになります。
この課題では補色と補色に近い色同士を混色することによって、様々な美しいグレイを作る方法を学びます。

「自由制作」課題
上記3つの技法を応用して、自由に作品を制作します。
画材はアクリル絵具で用紙サイズはB3以上です。


【06年度優秀作品】 (50音順)
下に掲載するのはいずれも「自由制作」課題で制作されたものです。氏名の後に使われた技法名を記します。
今回も優秀作品が多く選択するのに苦労しました。いずれの作品も色彩の調和が取れており、自身の描きたいものをうまく表現しています。


小川 明矢加 さん 「明度調和技法」-------------------------

06bKISHIDAogawa.jpg
Copyright 2007 (C) OGAWA ayaka 禁無断転載

本人コメント:
「明度の対比で4種類の光と陰を表現しました。
陰の部分では補色同士を混ぜて濁った色を出しています。」



北岡 希望 さん 「補色混色技法」---------------------------

06bKISHIDAkitaoka.jpg
Copyright 2007 (C) KITAOKA nozomi 禁無断転載

本人コメント:
「私は女性を描くのが好きで今回その女性らしさを出すために花と蝶を使い連作で表現しました。
どちらとも技法は補色を用いて描いたのですが、塗り方を油絵風の厚塗りと水彩風の淡いタッチの塗りにして絵の雰囲気を変えました。
使用色は、油絵風に描いた方(右)は、バンブーグリーン、ビビッドレッドオレンジ、チタニウムホワイト、
水彩風に描いた方(左)は、オリエンタルブルー、ビビッドレッドオレンジ、チタニウムホワイト、
を使いました。
今回補色を使って作品を描いたのですが、全体的に色の調子やバランスを整えるのにとても最適でした。メインになる2色が綺麗に混ざりあって深みのある優しい雰囲気の絵を描くことができ、今回の作品のテーマである女性らしさを表現するのにピッタリでした。」



坂本 吉里 さん 「補色混色技法」---------------------------

06bKISHIDAsakamoto.jpg
Copyright 2007 (C) SAKAMOTO kiri 禁無断転載

本人コメント:
「小鹿と鳥がメインで目立たせるのが目的だったので、原色に少し白を混ぜた色で背景のグレイの植物と差がつくように塗ってあります。それだけでは鳥が花の色と似ていたので、さらに縁取って区別させました。
白の量や補色同士を混ぜる比率をちょっと変えるだけで幅広く色が作れるのが楽しかったです。
使用した色…バイオレット、ミドルグリーン、チャペルローズ、バンブーグリーン、ホワイト」



田中 智美 さん 「透過混色技法」---------------------------

06bKISHIDAtanaka.jpg
Copyright 2007 (C) TANAKA tomomi 禁無断転載

本人コメント:
「普段は厚塗りの作品を描くことが多かったのですが今回塗り重ねを挑戦したことにより厚塗りとはまた違った繊細な色彩表現ができました。
衣装や髪は何度も色を重ね深い色が出せました。」



村田 裕子 さん 「透過混色技法」---------------------------

06bKISHIDAmurata.jpg
Copyright 2007 (C) MURATA hiroko 禁無断転載

本人コメント:
「重ね塗りは初めての技法で戸惑いながら塗ったんですが、イラストレーションにひとつの物語が流れてることを意識して描きました。
こだわった点はバイクや建物などの細かい部分です。」



山口 良美 さん 「補色混色技法」---------------------------

06bKISHIDAyamaguchi.jpg
Copyright 2007 (C) YAMAGUCHI yoshimi 禁無断転載

本人コメント:
「初めは無愛想だった鬼女が…〆切ギリギリになった時私に話しかけてくれた。
絵との対話が出来た時、唯一自分を好きになれる。」



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posted by 田中真一郎 at 10:00| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月27日

06前期 ILL-Webギャラリー 2年生 空間表現+人物描写 /      永江弘之先生、田中真一郎先生

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永江弘之先生、田中真一郎先生の2年生 空間表現+人物描写授業の
06年度前期の優秀作品です。
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【授業内容】
「人物のいる、光と奥行きがある空間」を表現するために、予備作品を試作したあと、それらの技法を使ったイラストレーション作品を制作します。毎回前半で人体クロッキーを、後半で空間表現を習得していきます。


【課題説明】
透視図法などの線遠近法や色彩遠近法を使い、「光と奥行感のある空間」をB1サイズ(1030mmX728mm)に表現。
場の光線状況、陰影、投影に留意し空間表現の一助とすること。また、ヒューマンスケールを活用しながら、作品には人物を3人以上登場させること。シーン設定などは自由に発想すること。



【06年度優秀作品】(50音順)



江本 さん ------------------------------------------------------------

本人コメント:
「真夏の夜は昼間とは一変して、闇の中に怪しさを感じる。」

06TANAKAemoto.jpg
Copyright 2006 (C) EMOTO 禁無断転載
(氏名は本人の希望で姓のみで記載しています)



公森 倫太郎くん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「透視図法の課題だったのですが、アングルのせいもあって、変にパースをつけすぎて思った通りになりませんでした。また一部分ばかり集中して描いてしまったので描いてないところが浮いてきてしまったので、次回からはいつ終わっても見れる作品を作りたいです。
今回はパースの取り方、アングル、作業工程の面で勉強になりました。」

06NAGAEkohmori.jpg
Copyright 2006 (C) KOUMORI rintarou 禁無断転載




小林 真由美 さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「この作品は、2点透視の技法を使って描きました。電車の中を舞台に、現代版の怖い童話といったイメージで描いています。
電車の中の描写は、毎日通学しているのに、描けるようになるのには時間がかかりました。子供の純粋な感じとドロドロした雰囲気が出ていればなぁと思っています。」

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島田 真寿美 さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「3人の人物の、それぞれに対するそれぞれの心の距離が観る人に伝わる作品を目指しました。色や塗りに変化をつけて、同じ枠の中でも違う表現が出来ないかと模索しながら描きました。」

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白瀬 綾子 さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「見ている人が、爽やかでいい気分になってくれたらと思って描いていました。絵にストーリーがあり、それも感じてくれたら幸いです。普段、風景画が好きでよく描きに行くのですが緑の草や木の表現をなるべく嘘くさくならない様に気をくばりました。」

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杉本 あゆみ さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「この作品はお祭りが終わりが近づき、人が少なくなった時の店のあかりの雰囲気や空気感を表現しました。あかりの溶け込み方と手前の女の子のキャラクターに負けない周囲の描き込みを工夫しました。」

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林 幹広 くん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「世界観を描くということに重点を置いて描きました。落ち着いた色合いで背景を作って、キャラクターはこの世界で不自然でないデザインを目指しました。背景のアスパラがお気に入りで、苦労したのが人物でなかなかうまくいきませんでしたが、空間を描くことがなんとなく分かって勉強になりました。次の作品にいかしていこうと思います。」

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平野 温子 さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「こんなおおきな絵を描いたことがなくて最初少し戸惑いました。でも楽しんで描けたと思います。はずかしながらまだ未完成ではあるんですが、描きたい世界観は描けました。また出来れば描いていきたいです。」

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藤森 洋介 さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「二点透視は好きな技法だったので最初から最後まで楽しんで描けました。苦労したところは雲海から浮かび上がる飛行船です。始めは沈んでいるようにしかならなかったのでたいへんでした。」

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山本 真希 さん -----------------------------------------------------------

本人コメント:
「沈んだ空の美しさ。花が咲き乱れる大地のうえで限りある命がそれぞれ生きているのだろうなぁ。そんな切なさや美しさやありがたさを忘れずにいたいです。」

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posted by 田中真一郎 at 00:14| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月24日

06前期 ILL-Webギャラリー 3年生 色彩描画/岸田 保 先生

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岸田 保 先生の3年生 色彩授業の06年度前期の優秀作品です。
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【授業の主旨】
3年生のこの授業では色彩感覚を養うための実践的なトレーニングをします。
机上で色彩理論を学ぶのではなく、実際にアクリル絵具を混ぜ、紙に塗ることでリアルな色彩感覚を養い、作品に応用する方法を学びます。
この授業は下記の4つの課題で構成されています。

「明度調和(明度合わせ)」課題
色の3要素(色相・明度・彩度)のうち明度を統一することにより、彩度の輝きを得る方法を学びます。

「透過混色技法(塗り重ね)」課題
パレットで絵具を混色すると顔料レベルで色が均質化されるため画面に塗ったときに均質な色になりますが、この課題では透明色を画面で塗り重ねることでムラのある混色を作り、均質な混色にはない複雑な色の表現を学びます。

「補色混色技法」課題
色相環のちょうど対極にある色(補色)同士を混色するとニュートラルグレイ(無彩色)になり、対極付近の色同士の混色では彩度が低い(色味が残った)グレイになります。
この課題では補色と補色に近い色同士を混色することによって、様々な美しいグレイを作る方法を学びます。

「自由制作」課題
上記3つの課題を応用して、自由に作品を制作します。
画材はアクリル絵具で用紙サイズはB3以上です。





【06年度優秀作品】 (50音順)
下に掲載するのはいずれも「自由制作」課題で制作されたものです。氏名の後に使われた技法名を記します。授業で習得した技法のうち、いずれを使用するかは各自で選択するのですが、今回は偶然4点とも「透過混色技法」が使われています。



飯田 遊子 さん 「透過混色技法」----------------------------------------------

本人コメント:
「少女がミサイルを網で掬っている図。ミサイルの形が魚に似てると思って。
全体的に淡い感じなのは失敗が怖かったので絵の具を薄く薄く何回も塗り重ねたからです。結局なんだかいい感じの色に落ち着いたのでよかったです。」

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上原 まなつ さん 「透過混色技法」-------------------------------------------

本人コメント:
「雨降りの絵なので全体的に暗くならないように気をつけました。上を暗くして下を明るくして足元が光っているように描きました。家の影が地面にぼんやり写っているところを描くのが難しかったです。塗り重ねは単色では出せない色を重ねることによって、自分が好きだなと思える色が出せたり発見できたことが嬉しかったし、描いていてとても楽しかったです。」

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神原 誠 くん 「透過混色技法」-----------------------------------------------

本人コメント:
「塗り重ねる上で彩度を落としたい部分は多くの色を塗り重ね、彩度の高い部分は少なめの色で塗り重ねてメリハリをつけました。あとなるべく機械(金属)らしさを出すために、下書きを綿密にしたり、マスキングテープなどで直線を多用したりして、暖かい空間でありつつも機械らしい質感を損なわないように注意しました。」

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番原 ゆず子 さん 「透過混色技法」------------------------------------------

本人コメント:
「この作品は、
        なにもない宇宙空間で
               女のひとが
                  地球の風景に思いをはせる
                                というイメージです。
冷たいビルに女がおもいえがくいろんな命のイメージがあふれだしています。
命のイメージは暖かい色みをつけています。」

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posted by 田中真一郎 at 23:27| Comment(2) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月18日

06前期 ILL-Webギャラリー 2年生シルクスクリーン/ 田村 愛 先生

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田村 愛 先生の2年生 シルクスクリーン授業の06年度前期の優秀作品です。
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【授業内容】(シラバスより)
多種多様な手法が用いられるようになって来たイラストレーションの世界で、ドローイングやデジタル出力とはまた違った風合いを持つ、シルクスクリーンを使った表現方法を学ぶ。実際に製版・印刷を行なうことで、印刷や版の仕組みを理解し、技術を身に付け、より幅広い表現方法を習得してくれることを望む。また、シルクスクリーンは表現方法であるとともに、印刷技法でもあるので、自身の描いたイラストレーションを版表現で展開することはもちろん、写真などを使って4色プロセスカラー印刷の原理も学習し、自分の表現方法と、シルクスクリーンの特性を活かしより深い表現方法を追求していく。

【課題名】
『動く(うごく)』

【課題主旨】
「何を」「どのように」「どんな」動きを表現するのか、動きとは何か。「シルクスクリーン」という静止した平面表現で、どんな描き方・構図のとりかた、見せ方をすれば「動かす」ことができるのかを考える。
また、「シルクスクリーン」という特性を最大限に活かし「シルクスクリーン」ならではという自分なりの使い方をすること。



【06年度優秀作品】(50音順)


嶋田 十和子 さん -----------------------------------------------------------

本人コメント:
「動く」という単語から私はまず「人間」を連想しました。しかし、ただ動く事なら「人間」だけでなく「機械」でもできます。では「人間」が動く原動力は何かと考えたとき、原動力の一つとして「感情」があげられるのではないかと考えました。そこから、無機質なモノに感情を持たせる事を思いつき、「都会のビル達の恋愛」を楽しく想像しながらこの作品を作りました。
色は情熱の国メキシコ、ブラジルを意識しました。
肝心のビルの恋愛の表現が物足りなく、もっと激しく表現したほうがよかったと感じます。

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立岡 真梨 さん -----------------------------------------------------------

本人コメント:
「『発想がコロコロと変わる子どもの頭の中と表情の動き』を絵本として作成しました。シルクスクリーンの特徴を活かすために、子どもの体は全ページ同じ版で刷り、表情だけをそれぞれ変えています。
中綴じの本にするのが思った以上に手間がかかり大変でしたが、うまく刷れたときはとても気持ちが良かったので、今度はもっとゆっくり時間をかけて刷りたいです。」

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(うえの画像は絵本のうちの1ページです。)
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増田 葵 さん -----------------------------------------------------------

本人コメント:
「『町が動く、時代が動く』をコンセプトにしました。作品自体が一種の記録文献のようなものに見えても面白いかなと思い、新旧を紙の色の違いでも表してみました。情報量が多いのであえて2色にし、自分なりにこだわった色を使ったつもりです。途中悩みすぎて自暴自棄になったり体力的にもかなり疲弊する作業でしたが、それだけに自信の持てる作品づくりが出来たと思います。」

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(上の画像は作品の部分)
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吉本 七菜 さん -----------------------------------------------------------

本人コメント:
「制作にあたり、絵の具ではなくシルクスクリーンで描く意味は何か、とても悩みました。グラデーションの面がきれいに出ることが、その答えのひとつかなと思います。他の画材と一緒に使ったほうがシルクの良さが出るのではと思い、ボールペンとパステルを使用しました。」

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posted by 田中真一郎 at 21:51| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

06前期 ILL-Webギャラリー 1年生描写/井上よう子先生

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井上よう子先生の1年生描写授業の06年度前期の優秀作品です。
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【授業内容】(シラバスより)
主にモノクロームによる描画(ドローイングやデッサン、素描)の課題制作を行ないます。造形的な絵画表現に必要な、
1観察力、独自な視点
2感性(対象から実感、感動を見いだす力)
3構成力や構図、形、光と影、質感、立体感・量感、空間、動静などを表現する技能(描写力)
を、総合的に学ぶために、自然や人工の対象物および人物を対象に作品を制作します。自分が感じた実感や感動を平面表現する力を磨き高めましょう。また、いろいろな画材や描画法を試行します。


【鉛筆デッサン】=======================================================
<立体感・様々な質感を表現する> 〜人物の顔・目(鏡持参で自画像)


江藤 杏子さん(自画像) --------------------------------------------------

本人コメント:
「肌の立体感や質感をハッチングで出したかった。細かな凹凸も見逃さないように心がけながらも、顔と首の光の流れを繋げられるよう全体を見ながら描きすすめるようにした。」
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多村 麻央(自画像) ------------------------------------------------------

本人コメント:
「下から見た感じを出すのを頑張りました。」
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松岡 美緒(目) ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「眼全体の丸みと睫の表現に四苦八苦しましたが、時間をかけて描けたのでとても楽しかったです。」
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【ペン画】=============================================================
<感性を表現する> 〜ハッチング・点描など、ペン画の技法を学び、自分の描きたいモチーフを魅力的に細密描写


出口 健くん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「描いたのは、忌野清志郎さんです。スーツのヒョウ柄の部分と髪の毛を、楽しんで描いた覚えがあります。スーツの生地の感じが、表現できるように頑張りました。表現できている部分は、できていると思います。」
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山本 菜月さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「点や線のハッチングだけでどこまで描きたいように描けるか大変だった。普段と違う描き方でも、現実にありそうな風景を目指しました。」
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【人物画】=============================================================
〜コスチュームモデルを、鉛筆・木炭・絵の具か墨汁 などから選択しモノクロデッサン

江藤 杏子さん ----------------------------------------------------------

本人コメント:
「最初に中心線を引かなかったので、ズレを修正しながらの作業だった。人物デッサンをするのは初めてで、描きすすめ方も手探りの状態だったが、形だけじゃなく、その人らしさも描いていけたらと思う。」
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posted by 田中真一郎 at 13:20| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月17日

06前期 ILL-Webギャラリー 2年生FLASH制作/まつむらまきお先生

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まつむらまきお先生の2年生 FLASH制作授業の06年度前期の優秀作品です。
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【授業内容】
Webで多く使われる動画・プログラム技術「FLASH」によるマルチメディア実習です。イラストレーションのフィールドは従来の紙媒体だけでなく、ゲーム、携帯、ネットなど幅広く広がっています。イラストレーション・アニメーションの技術を踏まえ、デジタルならではの「インタラクティブ性」を活かしたコンテンツ作りを試みます。
コンピュータ技術を取得することとともに、「動き」「操作性」という要素を経験することでイラストレーションに必要とされる確固たる生命観や世界観、演出という概念にまで視野を広げることも目的として設定しています。

【課題主旨】
前半の課題では「アニメーション・グリーティングカード」をテーマにショートアニメーション制作を行い、FLASHの操作と概念を体験しました。後半はインタラクティブコンテンツ(マウスクリックで操作、物語進行する作品)として「部屋の中のものをクリックするとなにかが起きる」部屋タイプと「質問に答えると物語が分岐してゆく」物語タイプの2種類の作り方を学び、各自キャラクターを主体としたデジタル絵本、ゲーム的な作品を制作しました。
絵、技術、演出と総合的な完成度を基準に選出しましたが、ここで選んだ作品以外でも魅力的な作品が数多くありました。
(まつむらまきお)
※作品は動画ですが、現在、静止画のみでの紹介となります

【06年度優秀作品】(作者50音順)

岡田奈央子「ワケあり物件」 ----------------------------------------------------------
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内容紹介:キャラクターのほのぼのとした日常的な暮らしを描いた作品。家族の関係など、世界観を感じさせてくれます。
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作者コメント
何か起こりそうなのにいざ触ってみると何も起こらなかったのでは虚しいので、見えているものを触ったら何かしら起きるようにしました。ごそごそしている野菜がありえない動きばかりして大変でした。ソフトを使いこなせたとはいえないけど楽しく作業できました。



鈴本 百合香「奴ガ来タ。」 ----------------------------------------------------------
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内容紹介:謎のエイリアンがJR湖西線を占領?シンプルなキャラクターと写真の組み合わせが効果的な作品。
Copyright 2006 (C) yurika suzumoto 禁無断転載

作者コメント
全部を手で描ききってしまうのではなく他の効果も取り入れみたかったので背景に写真を使ってみました。キャラクターがシンプルだったので背景を写真にしたことでキャラクターが活きたと思います。キャラクターの気持ちを場面ごとに考えながら作ってみました。


中谷友香「Doll of Demonic possession(悪魔憑きの人形)」 ----------------------------------------------------------
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内容紹介:旅人が迷い込んだ洋館には美しいメイドが一人…… ムードたっぷりの演出がなされたホラーアドベンチャー
Copyright 2006 (C) yuka nakatani 禁無断転載

作者コメント
・作品のねらい
雰囲気はホラーです。ゲーム要素のある作品を目指しました。Flashであちこち弄くっている内に、舞台である屋敷の謎や恐ろしさが少しずつ解ってくる、という風に作りました。
プレイしてもらった皆さんにちょっとでも怖がって貰えたら満足です。

・工夫した点
自分の出来る範囲のFlashの技術で作りました。
もう時間勝負だったと思います。
本のページをペラペラとめくるアニメが結構苦労しました。

・つくってみた感想
やりたい事は全部やりました。高校の時にもFlashをやりましたが、その時はモーショントゥイーンしか教えともらえなかったので、今回の授業ではたくさんの事を知れて良かったです。


久井 麻子「Kage Kiri」 ----------------------------------------------------------
hisai.jpg
内容紹介:異世界をめぐる絵本的作品。光で表現するCGを影絵的表現と結びつけ、独特の異世界を構築。
Copyright 2006 (C) asako hisai 禁無断転載


作者コメント
外国の影絵や切り絵をイメージして制作したものです。
原色と黒の配色と、単純な絵柄で統一することによって
シンプルで見やすい作品になるよう考えました。


ファーマン力「散らかし赤ちゃん お片づけゲーム」 ----------------------------------------------------------
faman.jpg
内容紹介:赤ちゃんが散らかした部屋を片づけていくゲーム。片づけていく時のアニメーションがそれぞれ活き活きと描かれている。
Copyright 2006 (C) riki fuhrmann 禁無断転載


作者コメント
ねらい
赤ちゃんが散らかしまくった部屋を、片付けるゲームです。
とりあえず、僕はRPGゲームとかで扉やアイテムなどを押してみて、無反応だったりするとすごいがっかりした経験がありました。
だから「部屋の中で、押して反応しないものはない」というテーマでがんばりました。
工夫した点
とにかくアニメーションの動きをがんばりました。あと音も全部がんばって集めてきました。
作ってみた感想
やっぱり、アニメーションを作るのにも、背景の遠近法やゆがみに合った動きじゃないと変になるのが、大変でした。
これからもまたフラッシュアニメ作っていきていですけど、もう忘れてそうなので頑張ります。



増田葵「街のぞき」 ----------------------------------------------------------
masuda.jpg
内容紹介:すこし懐かしい感じのする街角。部屋を覗いたり、路地裏に入ったりと、街を探索するコンテンツ。
Copyright 2006 (C) aoi masuda 禁無断転載

作者コメント
ありそうでなさそうな一つの街角を、のぞき見るような感覚でと思い製作しました。家並には愛着を持って描いたつもりなので、そこは見て頂きたいです。作ってみると『あれもこれも』と要素を追加したくなってなかなかまとまらず、またflashの扱いに慣れるのにも時間がかかって苦労しましたが、それ以上に自分の絵を動かすというのは魅力的で楽しい作業でした。」

三森 久美子「まっくら押し入れ」 ----------------------------------------------------------
mimori.jpg
内容紹介:押し入れの中の一人の少女。暗闇をまさぐり、押し入れの中から脱出を試みるゲーム仕立ての作品

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作者コメント
この後にまだ物語りがあって続くように見えるようにしました。狭くて暗い場所は怖いけど落ち着くと私は感じるので、そういった雰囲気を目指しました。
ねずみが動いて場面が移動するところは、ねずみの動きと場面の切り替わるタイミングがなかなか合わなくて苦労しました。

posted by まつむらまきお at 17:47| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年10月16日

06前期 ILL-Webギャラリー 2年生細密描写/今森洋輔先生

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今森洋輔先生の2年生 細密描写授業の06年度前期の優秀作品です。
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【授業内容】(シラバスより)
色彩という造形要素をより深く掘り下げ、科学性と正確さに基づいて、すなわち "よく知り、よく見る" という博物学の基本に従い、主に自然物を対象に細密画に取組みます。また、自然と親しむためにフィールドワーク(春の里山、夏の雑木林)を行ないました。

【課題主旨】
標本などの実物をルーペなども併用しながら子細に観察し、生き物のカタチや色の美しさを発見。細密画として表現する。


【06年度優秀作品】(50音順:氏名の後はモチーフ名)


安東 美沙 さん 「モンシロチョウ」------------------------------------------

本人コメント:
「羽の微妙な白色をだすのに苦労しました。
両方の羽を描ければよかったなと思いました。」

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Copyright 2006 (C) ANDOU misa  禁無断転載




勝島 美耶 さん 「モルフォチョウ」 ----------------------------------------

本人コメント:
「モルフォチョウは角度により全く視え方が違い、そのほんの一瞬の輝きを収めたいという想いで描きました。
生きている様に魅せる事、標本を観るだけでは知り得ない事をどれだけ昇華できるかが、苦労をしたところです。
体の腹の部分が欠けていたので、図鑑を参考にして想像で描いています。
モルフォチョウの美しさが伝われば幸いです。」

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白瀬 綾子 さん 「タマムシ」------------------------------------------------

本人コメント:
「ヤマトタマムシの、メタリックな輝きと綺麗な色のグラデーションを出すのに苦労しましたが、楽しく描けました。虫って、とっても面白いですね。」

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中川 恵 さん 「アゲハチョウ」----------------------------------------------

本人コメント:
「全体的に薄塗りで色を重ねていったので濃い部分の色を出すのに苦労しました。体毛の質感を出すのには一番苦労しましたが、一番気に入っているところでもあります。」

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廣瀬 加奈絵 さん 「カブトムシ」--------------------------------------------

本人コメント:
「苦労したところは、細かい部分まで描くのに根気がいりました。特に足の爪の部分の鋭さを描くのが難しかったです。あと、最初から濃く描くのではなく、薄く何度も何度も重ねて塗っていかなくてはいけなかったので、なかなか思い通りの色が出せず苦労しました。でもこの作品を完成させたことによって、観察力や根気などこれからの作品に活かせるものが得られた思うので良かったです。」

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posted by 田中真一郎 at 21:32| Comment(0) | 学生優秀作品 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする