成安造形大学イラストレーションクラスを2000年に卒業したイラストレーター上原結子。池袋東武での3回目の個展です。
このたびの舞台は草花があふれる庭からふしぎな森へとつづきます。
庭や森で遊ぶ子どもたち、愛らしい花々、風景をやわらかなタッチで描いた新作30余点を一同に展覧いたします。
ぜひご高覧くださいませ。(上原結子)
会期: 2006年6月1日(木)〜 7日(水)
10:00 〜 20:00(最終日は16:30まで)
会場: 池袋東武 6F1番地 美術画廊小サロン
TEL: 代表 03-3981-2211
2006年06月04日
琵琶湖のナマズ
最近、朝や夜にウォーキングをすることが多い。お腹を引っ込めるためでもあるが、歩いているといろいろな発見があって面白い。
一昨々日(6月1日)の夜、それも深夜0時頃かな。大津市下阪本の旧街道筋などをスタスタと歩いていた。国道161号線の下阪本5丁目交差点近くに、細い水路がある。琵琶湖から200mくらいだろうか。河口付近は水路というよりも小さな小川といった風情で、好きな景色だ。
その水路を通り過ぎる時、「バシャバシャッ」と水音が聞こえた。田んぼの水か何かが流れ落ちているのかと、そのまま通り過ぎたが、また「バシャッ」と聞こえた。気になって戻って、田んぼの畔沿いに水路の縁を歩いてみると、時々「バシャッ」「バシャバシャッ」と水音がする。小魚のお腹が時々きらめくような気がするけれど、そんな音じゃない。
「もしや・・・!」
水深はとても浅いけれど暗くて水中まで全然見えないので、道路から水路の水際まで下りる古い石段を下り(といっても、50cmくらいの高さかな)、水面に目をこらす。深夜に水路に下りてしゃがみ込んでいる男・・・人見たら「キャッ」と叫ばれるか、通報されそうな状況だ。
しばらくすると、橋の下の暗がりで「バシャバシャッ」・・・・・。ふと気づくと、もう足下にいた。「ナマズや!」
体長50cmくらいだろうか、確かにひげも見える。琵琶湖からこんな狭い水路をナマズが遡上してきているのだ。
この時期、産卵のために琵琶湖のナマズが湖辺に広がる水田へと遡上することは、写真家の今森光彦氏がビデオ撮影したNHKハイビジョンスペシャル「里山 〜人と自然がともに生きる」で拝見していたが、「ホントに来るんや!」というわくわく感で一杯になった。
暗闇で見失ったが、さて、この水路を遡上して田んぼに入ることができるのだろうか?
水路に沿ってあぜ道を歩いてみたが、水路と田んぼとの高低差がかなりあって、田んぼに入れそうなところは見つけられなかった。
でも、きっとどこかの田んぼで、産卵が行われるのだと思う。見てみたいなぁ。
散歩をしていると、いろいろな植物や虫や野ネズミ(アカネズミかな)がいたりして、子どもの頃に生物学者にあこがれていた頃の感じを思い出す。湖国滋賀の四季の変化を存分に味わいたいと思う。
一昨々日(6月1日)の夜、それも深夜0時頃かな。大津市下阪本の旧街道筋などをスタスタと歩いていた。国道161号線の下阪本5丁目交差点近くに、細い水路がある。琵琶湖から200mくらいだろうか。河口付近は水路というよりも小さな小川といった風情で、好きな景色だ。
その水路を通り過ぎる時、「バシャバシャッ」と水音が聞こえた。田んぼの水か何かが流れ落ちているのかと、そのまま通り過ぎたが、また「バシャッ」と聞こえた。気になって戻って、田んぼの畔沿いに水路の縁を歩いてみると、時々「バシャッ」「バシャバシャッ」と水音がする。小魚のお腹が時々きらめくような気がするけれど、そんな音じゃない。
「もしや・・・!」
水深はとても浅いけれど暗くて水中まで全然見えないので、道路から水路の水際まで下りる古い石段を下り(といっても、50cmくらいの高さかな)、水面に目をこらす。深夜に水路に下りてしゃがみ込んでいる男・・・人見たら「キャッ」と叫ばれるか、通報されそうな状況だ。
しばらくすると、橋の下の暗がりで「バシャバシャッ」・・・・・。ふと気づくと、もう足下にいた。「ナマズや!」
体長50cmくらいだろうか、確かにひげも見える。琵琶湖からこんな狭い水路をナマズが遡上してきているのだ。
この時期、産卵のために琵琶湖のナマズが湖辺に広がる水田へと遡上することは、写真家の今森光彦氏がビデオ撮影したNHKハイビジョンスペシャル「里山 〜人と自然がともに生きる」で拝見していたが、「ホントに来るんや!」というわくわく感で一杯になった。
暗闇で見失ったが、さて、この水路を遡上して田んぼに入ることができるのだろうか?
水路に沿ってあぜ道を歩いてみたが、水路と田んぼとの高低差がかなりあって、田んぼに入れそうなところは見つけられなかった。
でも、きっとどこかの田んぼで、産卵が行われるのだと思う。見てみたいなぁ。
散歩をしていると、いろいろな植物や虫や野ネズミ(アカネズミかな)がいたりして、子どもの頃に生物学者にあこがれていた頃の感じを思い出す。湖国滋賀の四季の変化を存分に味わいたいと思う。
(成安造形大学ILL.クラス教員 永江弘之)