2006年04月16日

棚田桜、満開です

4月14日、久しぶりに棚田へ行った。
このところ雨が多く、行きそびれていたけれど、
昨年は14日には満開だった。一昨年は15日にほとんど葉桜だった。さて、今年は。

桜の花は、本当に一息に咲いて、春の息吹を吹き出して、はらはらと散る。

満開の桜を見ることができた。

棚田桜1.jpg

このブログの、昨年4月14日の写真と比べてみると、3月、4月の天気、特に雨の降り方が、
農作業のカレンダーを早めたり遅めたりしているのがわかる。

今年はもう水が張られ始めている。昨年が特に遅かったようだけど。

棚田桜2.jpg

毎年、この古木の太い幹にちょこんと咲いている花がかわいらしく、愛おしい。
つぼみを付ける場所って、枝とか梢とかという条件はないのだろうか。
古木のおなかに花が咲く。

田に水が張られるのと平行して、畔(あぜ)が作られる。
不定形の田んぼに水を蓄える堤防は、ひとクワひと鍬、農家の方が作っていかれる。
おじいちゃんとおばあちゃんが長靴をはいて、畦づくりの作業をしておられるのを、しばらくじっと見ていた。
実にきれいな台形の畔ができていく。しかし、大変な作業だ。

畦づくり.jpg

等高線と同じ曲線を描く畔と柿の木の枝が創り出す造形美。

樹と水の造形.jpg

絵画的に構成されたような空間、どっしりとした大地を感じさせる造形が、いたるところに見られる。

水路を水が流れ落ち、ささやくような心地よいリズムを響かせる。
上の田んぼから徐々に下の田んぼへと、水が張られていき、
やがて棚田は、水の国となる。

水音.jpg

今年のゴールデンウィークは、空や森を映す水の国が広がっていると思います。
写生会が楽しみです。

(Photo & Essay 永江弘之)
posted by 永江弘之 at 17:40| Comment(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
満開の棚田桜、圧倒されますね。是非、実物を見てみたい!!それに古木の太い幹から可憐な花が、、、何とも言えない愛らしさ。
写生会、去年はきっこちゃんも参加されたとか。今年は是非、と思っていましたが風邪が治りきらず難しそうです。
美しい新緑や清々しい空気を吸えば、元気になるかな?と思いつつもそこまで行く気力が、、、。
最近、免疫力の低下を感じています。(* *;)
Posted by なおさん at 2006年04月29日 09:27
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