2005年05月03日

「仰木・春の棚田写生会」2日目 【 4月30日(土)】

mizu-wo-haru.jpg仰木・春の棚田写生会、2日目。とてもいい天気。昨日よりちょっと(だいぶ?)暑い。棚田の風景は、向こうの林や比叡山の山並みに春霞がかかって、とてもやわらかい感じ。ふわっと包み込まれたような優しさが感じられました。上(カミ)の方から、水が田んぼに流れ込み、下(シモ)の田んぼへと落ちていきます。これから日を追う毎に、棚田が水の国になっていくのです。


harugasumi.jpg

昨日は風が強く、私の30号のキャンバスも吹っ飛ばされて、棚田を3段くらい落ちました。学生で、飛ばされてキャンバスが破けてしまった人も? イーゼルに立てたまま、その場を離れるモノではないですね。 また、道に道具を広げたままで、どこかへ行くのもマナー違反。農家の方の軽トラが通れないよね。
昨夜、4年生の参加者からから「・・・少し気になったのはゴミです。帰る時にコンビニの袋が飛んでいて拾ったのがきっかけで友達とゴミ拾いながら帰ってみました。意外に空き缶やたばこ、ペットボトル、あめやガムのカスが多くて袋がいっぱいになりました。気になりだすとけっこうゴミが落ちてました。ゴミを写生する人達が出しているとはいいきれませんが、多少のゴミや絵の具の水を流したり少なからず汚しているとおもいます。そこで提案です。自然や棚田を描かせてもらってかわりに帰るときは来たときよりも美しくで、みんなでゴミ拾いをしながら帰る。私たちも自然も農家の人も気持ち良いのでは?と思いました。・・・」というメールをもらいました。私も常々気がかりでした。駐車場の掃除をしたこともあります。参加者から環境のために、仰木の人たちのために、自分たちのために、何かしたいという声が上がるのは素晴らしいことだと思いました。「気がかり」なことは、放っておかずにできるところからやってみる。そんな、積極的な行動が大切なのです。
さっそく、今日から、ゴミ拾いと絵具の水集めを実施。ゴミ袋2袋分のゴミが集まりました。自宅に持ち帰って分別廃棄した人もいるので、もっとたくさんのゴミがあったということです。
私は、仰木の方々との直接的な関係づくりの必要性ばかり考えていましたが、こういう取り組み方も私たちが棚田や仰木の方々ときちんと関係を結ぶということなのですね。
提案者以外でも、同じことを考えていた人は多かったようです。

tanada-wo-egaku.jpg

今日の参加者は約30名。京都新聞の案内記事を見て来られたOLの方や、私の高校、大学の友人も来ました。イラストレーションクラス以外からは、映像クラスとテキスタイルアートクラスからの学生が参加しました。

kohyo.jpg講評会は、主に田中先生と私で進め、井上先生がビシッと補足してくださる。 という感じで、1時間弱。どの作品も本当に個性的で、見ていて楽しくなりました。完成作品を、ぜひ8月の「淡海の夢2005風景展 @大津市歴史博物館」に出品してください。
posted by 永江弘之 at 01:28| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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