2005年05月30日

入試説明会、盛況! 成安造形大学イラストレーションクラス教員紹介!

この時期、入試課や各クラスの教職員は、入試説明会で遠方まで出かけることが多い。それだけ、遠方から成安造形大学を受験してくれる人がたくさん居るということで、たいへん喜ばしいことだ。

私は、この金土日の3日間、大阪・神戸方面の入試説明会担当。3日間とも受験生の列ができて休むヒマがなかった。3〜4時間はしゃべりっぱなしで、今話している相手に何を話したかこんがらがって「この話、した?」と何度聞いたことか。受験生のみなさん、ごめんなさい。

受験生諸君は、本当に一生懸命に話を聞いてくれる。で、ほとんどの子が最後に「お話が聞けてよかったです!」と言ってくれる。ついついうれしくなって、一生懸命に話しすぎ、長くなってしまう。ほかのブースも聞きに行きたかった人、待たせてしまった人、ごめんなさい。

オープンキャンパスにもたくさん来てほしい(来てくれそう)。大学を見たら、きっと好きになってくれるだろう。
教職員も、在学生諸君も、「成安造形大学で良かったー」と自分自身が心底思えるように、がんばらなきゃね。
でももう、充分好きですね。いいところ10個あげなさいと言われたら、すぐあげれると思う。

在校生諸君、「成安のいいところ」コメント、この記事に付けてみて。よろしく。

受験生のみなさん、何か感想とか聞きたいことがあれば、永江メールアドレス(クリック)にメールください。 もしくは、この記事にコメントを付けてください。お気軽に。

受験生のみなさんが、イラストレーションクラス担当教員の作品(印刷物)にも興味津々な様子だったので、作品の紹介とWebサイトをリンクしておきます。のぞいてみてください。

(記事:永江弘之)

このホームページに掲載されている画像・文章等の無断転載は禁じられています。

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■ 大原雄寛 OHARA Yuhiro / 版画家・ビジュアルデザイナー / 担当:シルクスクリーン、製本、グラフィックデザイン史、タイポグラフィー、卒業制作

* 大原先生のサイトではありませんが、上から2番目の4作品が大原作品です。
URL http://www.mediawars.ne.jp/%7Ewesthill/dpage/graphidesign.html

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■ 井上直久 INOUE Naohisa / 画家 / 担当:空間表現・人物表現、色彩演習

* イバラードの公式サイトです。井上先生の日記が読めます。もちろん作品も掲載。居住区も。
URL http://www.artgallery.co.jp/iblard/

* 井上先生のプライベートサイト「INOUE Naohisa IBLARD Unknown Visions 」
  写生作品、小品紹介、アイルランド取材の写真、画室の伝言板などのほか、
  中国語・英語・フランス語のイバラードサイトや掲示板等々。 探検してください。
URL http://www.hcn.zaq.ne.jp/caadx500/

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■ 田中真一郎 TANAKA Shinichiro / イラストレーター・プロダクトデザイナー / 担当:3DCG、製本、図法・テクニカルイラスト、構図構成、卒業制作

* VEPLA。田中先生の公式サイトです。
URL http://www.vepla.net/

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■ 永江弘之 NAGAE Hiroyuki / 画家・イラストレーター / 担当:描画、ミクストメディア、材料学、卒業制作

* 永江弘之Web gallery。幻視風景と風景写生を掲載した公式サイトです。
URL http://www.ne.jp/asahi/nagae/art/

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■ まつむらまきお MASTUMURA Makio / まんが家・イラストレーター・アニメーション作家 / 担当:FLASHアニメーション、シンボライズ、キャラクターデザイン

* マキオンねっと。まつむら先生の公式サイトです。
  イラスト、FLASHアニメーション、ブログなど多彩。FLASHのことなら、まつむら先生。
URL http://www.makion.net/

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■ 今森洋輔 IMAMORI Yousuke / 画家・イラストレーター / 担当:描画

* ホームページはお持ちではないようです。インタビューのページの一つを紹介します。
URL http://my.reset.jp/%7Ehjtani/makinobunka/contents/hito/main.html

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■ 梅田美代子 UMEDA Miyoko / イラストレーター(銅版画)/ 担当:銅版画

* ホームページはお持ちではないようです。梅田先生の作品が見られます。
URL http://www.acic.kyoto-art.ac.jp/sensei/umeda/umeda_art.html

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■ 小川忠彦 OGAWA Tadahiko / ビジュアルデザイナー / 担当:植物・動物・人物を対象とした表現

* ホームページはお持ちではないようです。

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■ 谷 卓司 TANI Takuji / Webデザイナー・グラフィックデザイナー / 担当:レイアウト・編集(DTP)

* 谷先生のデザイン事務所「T&T Design Lab. 」のサイトです。制作事例が見られます。
URL http://www.ttdesign.co.jp/index.html

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■ 宝永たかこ HOEI Takako / イラストレーター・絵本作家 / 担当:テクスチャー研究、装丁デザイン

* A MOON IN THE POCKET。宝永先生の公式サイトです。
URL http://www.eonet.ne.jp/%7Emoonlantern/

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■ 松山 正 MASTUYAMA Tadashi / 元電通アートディレクター / 担当;コミュニケーションデザイン(広告)

* ホームページはお持ちではないようです。

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■ 田村 愛 TAMURA Mana / 版画家(シルクスクリーン) / 担当:シルクスクリーン

* ホームページはお持ちではないようです。個展の作品紹介です。
URL http://www.spaceyui.com/after/2004/0409/tamura.html

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■ 日野 馨 HINO Kaoru / アニメーション作家 / 担当:手描きアニメーション

* ホームページはお持ちではないようです。アーティスト紹介のページです。
URL http://www.artistbank-jp.com/artist/index_hino.html

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■ 吉村絵里 YOSHIMURA Eri / アニメーション作家 / 担当:手描きアニメーション

* ヨシムラエリ先生が団長(?)を務める、アニメーション・スープのブログです。
  アニメーションの上映や多彩な情報を発信。
 「はじめての方へ」からアニメーション・スープのサイトへも行けます。
URL http://star.ap.teacup.com/a-soup/

* ヨシムラエリ先生のアニメーションに対するコメント。
URL http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/culture/pocket/021112/reports/02.html

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■ 外山貴彦 TOYAMA Takahiko / メディアアーティスト / 担当:ネットワーク&コンピュータ基礎

* ホームページはお持ちではないようです。

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■ 岸田 保 KISHIDA Tamostu / 画家・プロダクトデザイナー / 担当:伝達イラストレーション

* ホームページはお持ちではないようです。ユニバーサルデザインについての研究実績等。

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■ 野村正則 NOMURA Masanori /グラフィックデザイナー・版画家 / 担当:グラフィックデザイン基礎

* ホームページはお持ちではないようです。

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■ 藤原志保 FUJIWARA Shiho / Webデザイナー&PCアドバイザー / 担当:Webデザイン

* ホームページはお持ちではないようです。

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■ 待井健一 MACHII Kenichi / イラストレーター / 担当:描画

* 待庵。待井先生の公式サイトです。作品もたくさん、日記もほぼ毎日更新されています。
URL http://www.h3.dion.ne.jp/%7Eiori/samuraian.htm

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●井上よう子 INOUE Yoko / 画家 / 担当:描画

* YOKO'S SCENE。井上よう子先生の公式サイトです。
URL http://www.yoko-scene.com

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■ 令丈ヒロ子 REIJO Hiroko / 児童文学作家 / 担当:絵本や物語のストーリー表現

「料理少年Kタロー」シリーズや「若おかみは小学生!」シリーズの著者。

*ホームページはお持ちではないようです。amazon (通販サイト)で検索すると、たくさんの著書が並びます。検索してみて。
URL amazon.co.jp(通販サイト

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以上が、2005年度 成安造形大学イラストレーションクラスの教員陣です。


posted by 永江弘之 at 01:26| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月27日

伊藤憲太郎展・仏像 (成安造形大学 彫刻クラス教授)

会期: 2005年5月9日(月)〜5月28日(土) 12:00〜18:00(日曜休廊)観覧無料
会場: 成安造形大学ギャラリー アートサイト

成安造形大学 彫刻クラス教授 伊藤憲太郎先生の展覧会です。

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伊藤憲太郎先生は、彫刻と人間、空間との調和や対立を長年にわたり探求し、いままでに数多くの実績を積んでこられた現代彫刻家である。
今回の仏像は、作家にとって従来の分野とまったく異にしている。奈良時代から日本に登場した仏像は、それ以降歴史的、思想的にも日本文化の一翼を占め、現代に至るまで継承される。
この仏像彫刻は、作家が日々の教鞭の傍ら数年前から、丹波の山深いアトリエで取り組まれ、これほどみごとに完成されたものである。思わず立ち止まりたくなるほど存在感の雰囲気をもった仏像だ。
仏像には如来・菩薩・明王・天部の種類があるが、悟りの世界によって呼称と形式が区分されている。作品は如来の部に入り、その特性を卓抜した技で表現されている。とくに如来の彫眼の確かな造形美に圧倒される。作家の内に秘めた新たな境地の発露を象徴しているといってもよい。
仏像の彫刻には、形状と作家の熱い思いがそのまま表現されているといわれているが、まさにこの作品は、格好の見本ともいえる。より多くの方々のご高覧を期待している。

木村至宏(成安造形大学 学長)
posted by 永江弘之 at 02:19| Comment(0) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

■ 授業紹介 ■「作品の魅力を引き出す額装」 と 「ホルベイン工業 絵具工場見学」

成安造形大学イラストレーションクラス1年生の演習授業に「表現技法演習1」がある。田中先生と私(永江)で担当している。田中先生の演習内容は「構図・構成」。私は「画材入門」。2005年度前期12回の授業のうち、前半6回は私が1,2組、田中先生が3,4組を受け持っている。後半はクラスが交代する。
今日は、私の「画材入門」の授業を2コマ紹介しようと思う。とは言っても、私は全然活躍していない。授業の主役は、その道のプロの方たちである。

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5月19日(木)2限、「作品の魅力を引き出す額装」について特別講義をしていただいた。講師は、ダイエー堅田店の中に専門店を構える画材店「風の門」の店長、江城寿子(えしろひさこ)さん。江城さんはフレーマーの資格をお持ちで、一般の方からの額の相談から、プロの絵描きさんのオーダー額の制作まで、幅広いニーズに応じておられる。そして、もちろん画材にもお詳しい。成安造形大学の学生は、学内の画材店「リブレ」同様、大変お世話になっている。教員もお世話になっている。私や田中先生、宝永先生の額は、ほとんど江城さんの手によるモノである。(イラストレーションクラスの教員のサイトは、左側の欄にリンクがあります。)
授業では、フレームによって絵のイメージがどれほど変わるかを、私の作品や履修している学生の作品を使って、何パターンも示していただいた。受講生に書いてもらった感想からは、フレームを変えるだけで、絵の表情が一変するのを目の当たりにして、作品の見せ方、額装の重要性に気づき、目から鱗という様子が見て取れる。とても刺激になったようだ。

「この額にするとこんなふうに変わりますね。」
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右端に見えるのが額の見本:モールディング(棹材)
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5月24日(火)には、貸切バスで東大阪市にある(株)ホルベイン工業の枚岡工場の見学に行った。大学からは約1時間40分ほど。ちょっとした遠足気分の小旅行だ。枚岡工場では主に水系の絵具を生産している。油絵具の生産は、奈良の工場に移されている。枚岡工場には研究室もあり、絵具の開発や研究、品質の管理などを行っている。
技術部の荒木豊さんに、絵具づくりの歴史などについてお話を聞いたあと、7名ずつ3班に分かれて、社員の方に工場内や研究室を案内していただいた。分かりやすくていねいに説明していただいた。
見学が終わってからも、虫から絵具の色素をとる話や、現物を見せていただくなど、学生と荒木さんとの話が盛り上がっていた。このあと行く人は、いろいろ質問を用意しておくと面白いお話がたくさん聞けそうですよ。

絵具製造の機械です。
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研究室にて
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こんな所に異星人の宇宙服が・・・
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荒木さんとの会話に夢中
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江城さま、荒木さま、ホルベイン工業の皆さま、本当にお世話になりました。プロの方と直接お話しできるのは、学生にとって、最も刺激的なことの一つです。今後ともよろしくお願いいたします。
posted by 永江弘之 at 01:44| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月20日

新聞掲載された「仰木・春の棚田写生会」記事一覧

70名の参加者が仰木の春の里山風景を満喫した「仰木・春の棚田写生会」。新聞に掲載された、参加者募集案内の記事と、当日の様子や参加者へのインタビューの記事を紹介します。

順に、京都新聞4月26日の事前案内。 朝日新聞4月28日の事前案内。 毎日新聞5月13日の当日の様子など。 産経新聞の当日の様子など1面。2面。

画像をクリックすると、拡大表示されます。プリントもできます。

京都新聞050426.jpg 朝日新聞050428.jpg 毎日新聞050513.jpg


産経新聞050512-1.jpg 産経新聞050512-2.jpg
posted by 永江弘之 at 11:41| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月18日

仰木のハレの1日。5月3日 仰木祭 の写真をアップ

仰木(おおぎ)一帯の鎮守社(産土神)である小椋(おぐら)神社には、水をつかさどる神が祭られています。毎年5月3日は小椋神社の例祭「仰木祭」です。別名「泥田祭り」の名は、毎年田植え前に降る雨の中で、泥まみれになって祭礼を行うことが多かったことに由来します。美しい棚田が広がる仰木の里の豊作を祈る雨の神様の祭りなのです。

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上のような写真を、下記のサイトにアップしました。
URL http://homepage.mac.com/hiro_nagae/PhotoAlbum2.html

上記サイトの一番上の所で(1)と(2)の切り替えができます。(1ページの掲載枚数の制限があったので)
ちなみに、(2)のURLは、 http://homepage.mac.com/hiro_nagae/PhotoAlbum3.html です。

今年の祭りで出会った場面から、90 枚ほどの写真を時間軸で並べてみました。仰木の日常(ケ)の中の非日常(ハレ)の1日です。

夜、祭りが終わって、それぞれの地区の人たちが、仰木太鼓をたたきながら帰っていく後ろについて歩いていきました。カエルが鳴く棚田の中の道を抜け、平尾(かな?)の集落の辻で手じめをして家々に帰って行かれるのを見て、お祭りを最後まで味わった気分、余韻にひたりました。

==== スライドショーは、自動では送らないようです。矢印をクリック。表示に多少時間がかかりますが、一通り送ると2回目からは軽快になります。 ===
posted by 永江弘之 at 23:55| Comment(5) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月11日

コンテナギャラリー「乙女展」

会期:2005年5月9日(月)〜 21日(土) 9:00 〜 22:00 日曜日休館
会場:成安造形大学 コンテナギャラリー(スクールバス停留所横)

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成安造形大学イラストレーションクラス2年生、須ヶ原 文、荻 達魚、西川 智容、新岡 良平、日下部 愛子の5人展です。5つのテ−マ( 姫・制服・メイド・忍・おいらん )の乙女を5人が競作して描きました。25通りの乙女+おまけをお楽しみください。あなたの気に入った乙女が見つかれば幸いです!
(情報提供:2年 新岡良平くん)
posted by 永江弘之 at 22:27| Comment(1) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月06日

5月の仰木

29日、30日の「仰木・春の棚田写生会」以降も、何人かの学生が描きに来ていました。ゴールデンウィークを通しての参加者は67名(井上先生、田中先生、永江でちょうど70名)、うち一般の方(学外から)が15名でした。

5月初旬の仰木を紹介します。
2002年春、今森光彦先生と井上直久先生のワークショップで撮影会と写生会。「淡海の夢」企画の萌芽です。下の写真はその時に撮したもの。仰木に魅せられました。

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5月1日 曇りのち雨。雨のしっとりした風情もいい。恵みの雨です。雲を吐く比叡山の谷あい。水墨画のようです。

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IMG_6912.jpg馬蹄形の棚田も一番下の田んぼ以外は水で満たされた。耕運機で泥を掘り起こし、水と混ぜ合わせたあと、人の手で田んぼの泥をていねいにならしていく。重労働だ。おじいさんは、半日かけて3面の棚田をならしてしまった。この作業の時に、水がきちんと下の田へ流れ落ちるように微妙な傾斜をつけて泥をならしていくのだと思う。


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仰木の棚田は比叡山の裾野に緩やかに広がっているイメージがあるが、林に囲まれた谷あいに棚田が入り込んでいるところも。奥へと上っていくと田んぼは小さくなり、林に行き止まる。棚田の奥座敷。

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5月2日 晴れ。散歩をすると、時を忘れてほんわかとしてまう。野の花や蝶、ちいさな甲虫、ときおり枯れ草をカサカサ鳴らす小さめのトカゲ。弱肉強食の世界も。少しだけ気をつけて見ると、たくさんの生き物が見えてくる。
そろそろ早いところは田植えが始まる。苗床で育った苗のかたまりが田んぼに並ぶ。

IMG_6921.jpg  IMG_6956.jpg  IMG_6958.jpg IMG_6966.jpg  IMG_6970.jpg  IMG_6972.jpg IMG_6976.jpg  IMG_6981.jpg  IMG_6990.jpg IMG_6999.jpg  IMG_7009.jpg  IMG_7032.jpg


夕刻、棚田はコントラストを強めて輝く。残照の中、雲が映える。

5月3日は、仰木祭。別名泥田祭り。1200年続く仰木の集落の伝統的なお祭りです。次回、ご紹介します。

井上先生の作品写真は、 バラード日記 http://www.artgallery.co.jp/iblard/ 5月1日 で見ることができます。
posted by 永江弘之 at 02:03| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月05日

京都緑の展覧会

会期:2005年5月4日(水)〜8日(日)10:00〜18:00(最終日は15:30まで)
会場:京都市国際交流会館2F展示室
   〒606-8436 京都府京都市左京区粟田口鳥居町2−1
   TEL:075-752-3010
   http://www.kcif.or.jp/
交通:地下鉄東西線「蹴上駅」下車(徒歩6分)
入場無料
京都緑の展覧会
3月にニュージーランドで行なった、GPM世界緑化ムーブメント推進委員会(http://www.gpm-japan.net/)主催の、アートを通した植樹活動(作品をオークションにかけ、収益金で苗木を買うというもの)に参加した時に、ニュージーランドで感じた自然に対する思いを私、西絢香を含め参加者他、それぞれが形にしました。
尚、こちらも作品をオークションにかけ収益金で苗木を買い、大文字山に植樹する予定です。
イラストや写真、織物などバラエティ豊富です。ご高覧いただけると幸いです!
(情報提供者 1年 西絢香さん)
posted by まつむらまきお at 15:12| Comment(0) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月04日

古今近江八景@大津中央郵便局

大津中央郵便局の増築工事中のフェンスに、
今年卒業した中澤智子さんの作品が使われています。

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この2月の卒展で展示されていたのを記憶されている方もいるでしょう。
安藤広重の「近江八景」に対して、
現在の風景をPhotoshop等で加工し浮世絵風に仕上げた作品です。
本来は蛇腹上に広重と中澤のビジュアルを交互に配した作品でした。
当初は、郵便局でも同じように蛇腹上に展示するつもりで検討していたのですが、
交通上の安全性確保のため断念し、平面的な展示になったそうです。
場所はびわこホテルとパルコの間。
近くを通ったら見てみて下さい。

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posted by 田中真一郎 at 14:46| Comment(0) | お知らせ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年05月03日

「仰木・春の棚田写生会」2日目 【 4月30日(土)】

mizu-wo-haru.jpg仰木・春の棚田写生会、2日目。とてもいい天気。昨日よりちょっと(だいぶ?)暑い。棚田の風景は、向こうの林や比叡山の山並みに春霞がかかって、とてもやわらかい感じ。ふわっと包み込まれたような優しさが感じられました。上(カミ)の方から、水が田んぼに流れ込み、下(シモ)の田んぼへと落ちていきます。これから日を追う毎に、棚田が水の国になっていくのです。


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昨日は風が強く、私の30号のキャンバスも吹っ飛ばされて、棚田を3段くらい落ちました。学生で、飛ばされてキャンバスが破けてしまった人も? イーゼルに立てたまま、その場を離れるモノではないですね。 また、道に道具を広げたままで、どこかへ行くのもマナー違反。農家の方の軽トラが通れないよね。
昨夜、4年生の参加者からから「・・・少し気になったのはゴミです。帰る時にコンビニの袋が飛んでいて拾ったのがきっかけで友達とゴミ拾いながら帰ってみました。意外に空き缶やたばこ、ペットボトル、あめやガムのカスが多くて袋がいっぱいになりました。気になりだすとけっこうゴミが落ちてました。ゴミを写生する人達が出しているとはいいきれませんが、多少のゴミや絵の具の水を流したり少なからず汚しているとおもいます。そこで提案です。自然や棚田を描かせてもらってかわりに帰るときは来たときよりも美しくで、みんなでゴミ拾いをしながら帰る。私たちも自然も農家の人も気持ち良いのでは?と思いました。・・・」というメールをもらいました。私も常々気がかりでした。駐車場の掃除をしたこともあります。参加者から環境のために、仰木の人たちのために、自分たちのために、何かしたいという声が上がるのは素晴らしいことだと思いました。「気がかり」なことは、放っておかずにできるところからやってみる。そんな、積極的な行動が大切なのです。
さっそく、今日から、ゴミ拾いと絵具の水集めを実施。ゴミ袋2袋分のゴミが集まりました。自宅に持ち帰って分別廃棄した人もいるので、もっとたくさんのゴミがあったということです。
私は、仰木の方々との直接的な関係づくりの必要性ばかり考えていましたが、こういう取り組み方も私たちが棚田や仰木の方々ときちんと関係を結ぶということなのですね。
提案者以外でも、同じことを考えていた人は多かったようです。

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今日の参加者は約30名。京都新聞の案内記事を見て来られたOLの方や、私の高校、大学の友人も来ました。イラストレーションクラス以外からは、映像クラスとテキスタイルアートクラスからの学生が参加しました。

kohyo.jpg講評会は、主に田中先生と私で進め、井上先生がビシッと補足してくださる。 という感じで、1時間弱。どの作品も本当に個性的で、見ていて楽しくなりました。完成作品を、ぜひ8月の「淡海の夢2005風景展 @大津市歴史博物館」に出品してください。
posted by 永江弘之 at 01:28| Comment(0) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする