2006年05月19日

井上よう子展 〜 Brightness & Shadow 〜

井上よう子先生(成安造形大学イラストレーションクラス講師/1年生「描画」担当)の個展です。

「影」があるから「光」は輝いて見える。

 悲しみがあるから幸せが輝いて見える。

・・・すべてそういうことかもしれない。

       2006.may 井上よう子

井上よう子.jpg

会期: 2006年5月16日(火)〜 28日(日)
    11:00 〜 19:00 (月曜休廊。最終日は18:00まで)

会場: ギャラリーa
    〒604-0931 京都市中央区寺町通り二条下ル東側2F
    TEL: 075-241-4056

(クリックすると大きく表示されます)
ギャラリーa.jpg
posted by 永江弘之 at 23:38| Comment(0) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

フンデルトヴァッサー展、Kyoto Art Map 2006 などなど

17日(水)に、京都の美術館、ギャラリー巡りをしてきました。

最初から行こうと決めていたのは、梅田美代子先生と黒田さかえ先生(いずれも成安造形大学イラストレーションクラス講師 3年生の銅版画の授業担当。梅田先生は京都造形芸術大学教授)のグループ展と、井上よう子先生(同 1年生の描画の授業担当)の個展と、フンデルトヴァッサー展。

どれも良かったです。
とりわけ、フンデルトヴァッサー展が私にはなかなか衝撃的でした。
具象を追求している私は、抽象画や半具象的な作品にはあまりピンと来ることはないのですが、
やはり「いいモノはいい」。
当たり前だけれど本物を見て初めて感じる衝撃がありますね。
「この人は、人との関係性の中で”自然”や”宇宙”を感じながら、いろいろなモノの位置づけを手探りしながら、作品づくりをしているのだろうな。」と感じました。
それ以上に、
「(造形を通して)遊んでいるなー。楽しんでいるなー。」というのが、すごく伝わってきて、
「配色の妙」「フォルムの自由さと確かさ」「構成の自由さと巧さ」が一番の衝撃でした。
見ていてわくわくしてくる、人を幸せにする絵、造形だと思いました。
21日(日)まで、京都国立近代美術館です。

蹴上駅で下車して、歩き回ったのですが、
今、ちょうど「Kyoto Art Map 2006」をやっています。
京都のギャラリーがとりわけ活気づく2週間です。
地図(ギャラリーに置いてあります)を片手に1日歩き回る。オススメです。
ギャラリーや美術館を一筆書きのように結びながら、楽しめました。

Kyoto Art Map 2006 参加ギャラリー以外でも、いい展覧会をやっていました。

例えば、寺町の平安画廊でやっていた「角間貴生版画展」。
銅版画と、一版多色の木版画でしたが、緻密な銅版画と大胆で自由な木版画が好対照でおもしろかった。

今週、来週の(土)(日)、京都のギャラリー廻りをしてみては!
posted by 永江弘之 at 23:22| Comment(0) | オススメ![展覧会] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月18日

「水」展  @成安造形大学コンテナギャラリー

成安造形大学イラストレーションクラス3年生 4名によるイラストレーション展です。
会期が終わっているので、アーカイブとして掲載します。(出品者、ごめんなさい)

出品者: 岩城清香  子安愛子  高見香織  山形菜苗

大自然の中の水や生活の中に馴染んだ水など、さまざまな水をモチーフに各自それぞれに思うままの世界を表現しました。

水展.jpg

会期: 2006年5月8日(月)〜14日(日)

会場: 成安造形大学 コンテナギャラリー
posted by 永江弘之 at 12:49| Comment(0) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月10日

対談「イラストと日本画のはざまで」+ 蓬田やすひろイラスト展 @成安造形大学

イラストレーター・蓬田やすひろ(よもぎだ やすひろ)氏と
成安造形大学教授、日本画家・大野俊明(おおの としあき)先生との対談です。

成安造形大学芸術文化交流センター主催の公開講座2006。 一般の方も聴講できます。

イラストと日本画のはざまで.jpg

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東京在住のイラストレーター蓬田やすひろ氏は、広告代理店勤務を経て、1974年からフリーのイラストレーターとして積極的な制作活動をされています。氏の幅広いイラストの中でも、特に時代ものには定評があります。確かな時代考証に基づく作品は、イラストレーションの世界を超えて、江戸文化を様々な視点から表現する日本画にも例えられます。この講座では最近の代表作、平岩弓枝氏の時代小説「御宿かわせみ」傑作選・装画と挿絵を中心に、京都を代表する日本画家大野俊明氏と対談していただき、その作品の魅力と制作背景にせまります。今回はじめて実現した両氏の対談では、江戸と京都の感性の出会いも注目されるところです。
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日時: 2006年5月12日(金) 17:00 〜 18:30

会場: 成安造形大学 本部棟3階ホール

お申し込み方法: 住所(〒)、氏名、年齢、電話番号、受講希望講座名(複数受講可)を記入し、
         ハガキ、Fax、E-mail にてお申し込みください。
         定員200名です。

         申込先; 成安造形大学 芸術文化交流センター
              〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東4-3-1
              FAX: 077-574-3595
              E-mail: geibun@seian.ac.jp

お問い合わせ: 芸術文化交流センター TEL:077-574-2118(直)

会場アクセス: ■JR京都駅から湖西線で雄琴駅まで20分
        ●雄琴駅下車、駅前より乗車無料のスクールバス運行 時刻表はこちら
        (おおむね電車の運行に合わせています。日曜、祝日、休暇期間は運休)

        もしくは、
        ●雄琴駅下車、堅田方面へ徒歩18分
        ●雄琴駅下車、駅前より江若バス乗車「成安造形大学前」まで3分

        ※大学にご来場の際は、公共交通機関をご利用ください。


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関連展覧会(同時開催)

蓬田やすひろイラスト展 ―「御宿かわせみ」傑作選・装画と挿絵原画―

会期: 2006年5月12日(金) 〜 6月2日(金)12:00〜18:00 日曜休廊

会場: 成安造形大学 ギャラリーアートサイト

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(クリックすると大きく表示されます)
成安造形大学         学内地図
成安造形大学map.jpg  ホール地図.jpg

リーフレット(PDFファイルです)
イラストと日本画のはざまで.PDF
posted by 永江弘之 at 10:39| Comment(0) | オススメ![イベント] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

永田萌 (ながた もえ)さんの講演会 @成安造形大学

絵本作家、イラストレーターとして、第一線で活躍されている、
永田萌さんを講師にお迎えした特別講演会です。

カラーインクを駆使した豊かな色彩と幻想的なぼかしの技法で、独自の画風を創りだされた永田萌さん。

著書は100冊を越え、絵本、画集のほかエッセイもたくさん出されています。

夢あふれる抒情の世界、変わらず描き続ける「花と妖精」の世界は、国内外を問わず広く親しまれており、みなさんもきっと目にされているはずです。

2005年からは絹絵も描かれており、イラストレーションや絵本の話、色彩の話などなど、
どんなお話が聞けるか楽しみです。


Profile ************************************

  兵庫県加西市生まれ。
  成安女子短期大学卒業
  現在、京都在住。
  (株)妖精村、ギャラリー妖精村主宰

  出版会社などでグラフィックデザインの仕事に携わった後、
  1975年にイラストレーターとして独立。

  1987年には「花待月に」(偕成社)でボローニャ国際児童図書展グラフィック賞を受賞。

  「ふみの日」の切手のイラストでもおなじみ。

  ホームページ

  「永田萌 妖精の森美術館」(2004年に配信停止されたようです。作品は見られます)

  「永田萌 〜妖精村〜」(オフィシャルサイト)

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講演日時: 2006年5月11日(木) 14:00 〜 15:30

会  場: 成安造形大学 本部棟3階 ホール

申し込み(整理券発行。200名で〆切): 成安造形大学教務課

学内対象です。
空きがあれば、一般の方も聴講いただけるかもしれませんが、整理券の残り少数です。
posted by 永江弘之 at 04:17| Comment(0) | オススメ![イベント] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月03日

仰木のハレの1日。 仰木祭り(泥田祭り)

滋賀県大津市 仰木(おおぎ)一帯の鎮守社(産土神)である小椋(おぐら)神社には、水をつかさどる神が祭られています。

毎年5月3日は小椋神社の例祭「仰木祭り」です。別名「泥田祭り」の名は、毎年田植え前に降る雨の中で、泥まみれになって祭礼を行うことが多かったことに由来します。

美しい棚田が広がる仰木の里の豊作を祈る雨の神様の祭りなのです。

村の長老方の装束は、皆、裃(かみしも)に烏帽子姿。若者の装束は白。
伝統ある古式祭りの主な行事は、14時を過ぎた頃から始まります。各地区から小椋神社へと、行列をつくって向かいます。

氏子の上仰木、辻ヶ下、平尾、下仰木の四地区と、谷を隔てて隣接する雄琴地区の千野も参加。
それぞれの地区が担ぐ5社の神輿(みこし)の渡御(とぎょ)は壮観。小椋神社を16時過ぎに出発する。

神域から俗世へ。「流し餅」、年番総代の引き継ぎの儀式「芝座敷(しばざしき)」と「千野座敷」などの儀式が行われる。
また、地元に住んだ源満仲(みつなか)に由来する「馬駆け」・駒止め行事などもみもの。

流鏑馬(やぶさめ)の神事が終わるともう夕暮れ時、太鼓の合図で松明(たいまつ)がともされ、五社の神輿が松明の灯に導かれて神社に還御(かんぎょ)し、古式祭が終了する。

棚田の水面に映る、松明の炎が美しい。


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祭りのながれ (蔭山歩さん作成)
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am 9:00 @小椋神社 例祭・神事
am 10:00 @小椋神社 仰木太鼓奉納
    昼食
   (仰木の方々は自宅で宴会をしながら祭りを待つ)
pm 2:00 各字の自治会館(この日は「集来」と名が変わる)
    に担ぎ手が集まってくる
pm 3:00 辻ヶ下自治会館 「千野衆」来訪
pm 3:30 A集(つどう) 各衆集まってくる→ケンカ
           (七度半の使いの儀式)
    ※注意!道が儀式の場になります。
     道を横切ってはいけない!静寂に!
      ↓
    @小椋神社 入場後儀式(御霊接し・矢射り)
pm 4:00 御供行列(お稚児さんなど)・神輿 渡御
      ↓(馬場〜小学校前の道「晴れ立つ場」)
    B御旅所 流し餅の儀式(餅まき)
      ↓
    C御供所 祝詞・神楽
      ↓(神輿はしばらくここに鎮座)
    D芝座敷・千野座敷の儀式 ※珍しい儀式
pm 6:00 E馬場〜小学校前 馬駆け 
    ※郵便局前がベストスポット!
      ↓馬駆けが終わると、一転火祭りに!
pm 7:00 神輿環御 +松明 
    ※神輿を先回りして、棚田の中から見るのが
    ポイント!小椋神社には神様のいない間神社
    を守っていた11人衆が提灯をもって出迎える。
    これ必見!
      ↓
    @小椋神社 御霊抜き・ 神輿を蔵へ納める
    終了

仰木祭MAP(クリックすると大きく表示されます)
仰木祭り地図.jpg

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参考に、

昨年のブログの記事はこちら>>

また、昨年のブログ記事の中にもありますが、仰木祭りのフォトアルバム(撮影:永江弘之)(1)が、こちら>>

(2)が、こちら>>

で、これは、2004年の仰木祭り

仰木祭り.jpg




以下に、蔭山歩さんがまとめてくださった詳細情報を掲載します。

その前に、
蔭山歩(かげやま あゆみ)さんのプロフィール
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成安造形大学住環境デザインクラス卒業。「里山・仰木地蔵プロジェクト」(2000〜)のメンバー。一昨年まで、仰木支所に勤めておられました。
現在、成安造形大学デザイン科講師「住環境フィールドワーク演習」担当。
龍谷大学「里山学・地域共生学オープンリサーチセンター」リサーチアシスタント。
「今森光彦の里山体験塾」専属スタッフとして勤務。
集落の成り立ちに興味を持ち滋賀県を中心とした地域をフィールドワークをしながら地域の人と共につくるイラスト絵地図作成や、プロジェクト企画など制作・グループ活動を行う。 地域に新しい風を吹き入れる表現者になるべく、日々邁進中。
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では、仰木祭りの詳細です。

 五月三日、仰木町の小椋神社の例祭が行われる。上仰木・辻ヶ下・平尾・下仰木の仰木四地区と千野地区の氏子によって営まれる。
 同社は、かつて「五社大権現」とも呼ばれていたように、本社(田所)のほかに大宮・若宮・新宮・今宮の四社が摂社として勧請(カンジョウ)されている。神輿はその五社各々にあり、上仰木は本社(田所)、辻ヶ下は若宮、平尾は今宮、下仰木は大宮、千野は新宮の神輿の駕輿丁(カクガイチョウ)(神輿かき)を、それぞれ奉仕する。また、年番総代・馬番(年番総代をつとめる前年に担当)は、仰木四地区が毎年交代してつとめる。

<泥田祭り>

 祭礼の日はかつて陰暦四月三日であった。この日は、祭神の闇*神が雨の神であることから、よく雨が降ったといい、そこから「泥田祭り」の異名もあった。

<儀式の中にみる>

 儀式の中にある「駒止めの行事」は仰木に住んでいた多田満仲が故郷の摂津多田に帰るのを仰木の村人が惜しんで止めようとした故事によるという。また「芝座敷」はその別れの宴に由来すると伝えられている。

<儀式の流れ>

  午前九時 神社で祭礼の神事を行う。
                  ↓
  午後三時 千野衆が辻ヶ下の地蔵堂横の会所に到着。
    同時 馬番の地区の稚児・神馬・馬乗りが神社に入る。
    同時 仰木四区の駕輿丁ら祭礼関係者は、上仰木と辻ヶ下の境の三叉路
       に集まる。そして、烏帽子・素襖姿の上仰木、辻ヶ下の「素襖株」
       が神社へ向う道筋の両側に整列する。(「集(ツドウ)」という)
                  ↓
       準備整い次第、辻ヶ下の使丁の「七度半の使」を受けて千野衆が
       素襖株の迎える中を通って神社に入る。
       素襖株・各村の祭礼関係者がこれに続く。
                  ↓
  午後四時 稚児五人と警固十四人が年番総代を先頭に御供行列を組み行う。
       神社から御供所(ゴクショ)まで。
       :御供箱を警固二人が肩の高さにかついだ下に稚児が入り、稚児
        が御供を頭上に捧げもつかたちで進む。
                  ↓
 <神輿渡御>
       ・本殿・大宮で宮司の御霊移しの祝詞(ノリト)をあげる。
       ・大宮の社殿に供えてあった鳳凰を大宮の神輿にのせる。
       ・祭典委員長が「公文所」に詰める親村(小椋神社の宮座)
        の執行(長老)に報告。
       ・馬乗りが五社の神輿の周囲を三度回り、矢を拝殿に向けて
        射るのを合図に渡御が始まる。
                  ↓
  午後五時前          出御
       大宮・若宮・新宮・今宮・本社(田所)の順。

       神社から農協横の下唐崎の御旅所(オタビショ)へ。
                  ↓
 <流し餅> 御旅所での行事。広蓋(ヒロブタ)に乗せ。頭上にかかげ
       持ってきた「撥餅(バイモチ)」を神輿の屋根に投げると
       いう、珍しい献餅法。 
                  ↓
       仰木支所横の馬場の御供所へ渡御。
       御供所での神事。警固が金棒を鳴らして守るなかで、御供が
       供えられ、宮司と祭員二人が祝詞をあげ、神子(ミコ)が神楽
       を舞う。
       御供:鏡餅・御神酒・丸饗(もち米を蒸したもの)・チシャ・
       蕗(フキ)・干し柿・海苔・はす・鯛・粽(チマキ)など。
                  ↓
 <芝座敷> 御供所の前の広場で行われる仰木四地区の年番総代の引継
       ぎ儀式。幕ををめぐらした中に筵(ムシロ)を敷き、上座
       に宮司・神子、下座に年番総代、左右に辻ヶ下・平尾・下
       仰木・千野・上仰木の代表が烏帽子・素襖姿で着座し、盃
       を交わし、年番総代が挨拶して終了。
                  ↓
 <千野座敷>幕を少し南側に張り直し行う。上座に千野の一和尚(十人
       衆の年長者)、下座に翌年の年番総代(次年番)、両側に
       千野衆が烏帽子・素襖姿で着座し、盃を交わす。千野の一
       和尚より次年番に盃が送られ、次年番がこれを受けて挨拶
       し、終了。
                  ↓
 午後六時  稚児と警固が「馬迎い(三度半)」を行う。
   同時  馬場(御供所前の県道)の三ヵ所に、竹につるした的が立
       てられる。
 <馬駆け> 馬駆けを三度行う。馬乗りは、馬を走らせながら三つの的
       に矢を投げる。的は仕掛けで落とされる。この的を駕輿丁
       らは奪い合うように取り合う。
 <駒止め> 馬乗りが馬駆けの起点(神輿の前)に向う時、駕輿丁たち
       が肩を組み、飛びはねて馬の前に立ちはだかり、馬の歩み
       を止める行事を行う。
                  ↓
       馬駆けが終わると太鼓の合図で松明がともされる。
                  ↓
 午後七時  五社の神輿はそれぞれ松明に導かれて夕闇の中を還御する。
                  ↓
       神社では宮司が神輿を迎えて御霊ぬきをする。
                  ↓
       神輿すべてが倉へ納められる。
                  ↓
       祭員委員長が公文所に待つ親村の執行に祭礼の終了を報告
       し、古式祭はすべて終了。

『大津の祭』ふるさと大津歴史文庫4(大津市発行/1992)
から抜粋し手を加えました

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仰木の方々にとって、大切な伝統あるお祭りです。マナーを守って楽しく参加してください。

posted by 永江弘之 at 02:03| Comment(1) | オススメ![イベント] | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

棚田 水の国 〜 仰木・春の棚田写生会 報告 〜

淡海の夢2006プロジェクトの第一弾、「仰木・春の棚田写生会」が
4月29日、30日、5月1日の3日間、盛況のうちに終わりました。

盛況という言い方はちょっと変かな。
参加者数、130名。 「のべ」ではなく、130名。
一般の方が7割、本学学生が3割といったところでしょうか。(まだ名簿の整理が・・・)
リーピーターの方も多く、仰木の魅力がみなさんを惹きつけているようです。
学生も、いろいろなクラスからの参加があり、それぞれの持ち味を発揮した作品を出品してくれると、秋の公募風景展も例年以上に充実し、面白くなるのではないかと期待してしまいます。

今年は、田んぼに水を張り始めるのが早かったので、馬蹄形の棚田も水の国になっているかと期待していたのですが、中央はまだ水が入っていませんでした。
栽培する稲の品種が違うのかもしれません。

馬蹄形の棚田06春.jpg

仰木の棚田は、1000年の間、仰木の農家の方々が守り育んでこられたものです。農家の方々のたゆまぬ労働で支えられ維持されてきたものです。人の手が加わらなければ荒廃してしまう、自然と生き物と人間が共生する貴重な環境です。

仰木のみなさんの生活空間、生産現場で、その美しい風景を描かせてもらっています。
農家の方への敬意と、主催者である私の感謝の気持ちを、参加者のみなさまにお伝えするために、こんな言い方をしました。

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ここは、仰木さんのお家です。駐車場のところが入り口の門。あんまりお庭がきれいなので、ついつい中に入ってしまいました。あまりに見事なお庭なのでスケッチがしたくなって、画材を広げて描き始めました。そこへ、お家のご主人が出て来られました。「勝手に入ってすいません。あまりにきれいなお庭だったので。 本当によく手入れされた立派なお庭ですね。スケッチさせてもらっていいですか?」
こんなふうに地元の方とコミュニケーションできるといいな と思っています。
ご主人が出てきたので、あわててコソコソと逃げ出すのもダメだし、平気な顔をして人のお庭を歩き回るのも失礼。
あぜ道は、もう家の中です。勝手に入ってはダメ。 ご主人と言葉を交わしながら、お庭をゆっくりと見せてもらい、描かせてもらう。 感謝の気持ちを込めて。
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実際は、言葉足らずの言い方しかできていないと思いますが。

そのようにして、3日間の写生会を実施しました。

ハ生風景.jpg


では、棚田 水の国 の風景を何枚かお楽しみください。

水の国2.jpg

水の国1.jpg

水の国3.jpg

水の国4.jpg

水の国5.jpg

水の国6.jpg

水の国7.jpg

水の国8.jpg
posted by 永江弘之 at 00:11| Comment(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年05月02日

仏日学生現代写真展

成安造形大学写真クラス4年生 7名が出品。

出品者: 石沼亜紀  坂原真由  高間亮平  積田尚子
     松井智子  柳本奈都子  山中陽子

ちなみに、フランスの展示期間は4月18日〜30日で終わりました。

日仏現代ハ真展.jpg

会期: 2006年5月2日(火)〜14日(日) 月曜休館
    火〜土曜 12:00 〜 19:00  日曜 10:00 〜 17:00(最終日は16:00まで)

会場: Gallery ississ ギャラリー イシス
    〒606-0833 京都市左京区下鴨前萩町5−9 北山INING23-3F
    TEL: 075-723-3438

アクセス: 京都市地下鉄烏丸線北山駅下車1番出口を東へ2分。
      1Fがイタリアンレストランカプリチョーザのビルの3Fです。

(クリックすると大きく表示されます)
ギャラリーイシス.jpg
posted by 永江弘之 at 22:44| Comment(2) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月16日

棚田桜、満開です

4月14日、久しぶりに棚田へ行った。
このところ雨が多く、行きそびれていたけれど、
昨年は14日には満開だった。一昨年は15日にほとんど葉桜だった。さて、今年は。

桜の花は、本当に一息に咲いて、春の息吹を吹き出して、はらはらと散る。

満開の桜を見ることができた。

棚田桜1.jpg

このブログの、昨年4月14日の写真と比べてみると、3月、4月の天気、特に雨の降り方が、
農作業のカレンダーを早めたり遅めたりしているのがわかる。

今年はもう水が張られ始めている。昨年が特に遅かったようだけど。

棚田桜2.jpg

毎年、この古木の太い幹にちょこんと咲いている花がかわいらしく、愛おしい。
つぼみを付ける場所って、枝とか梢とかという条件はないのだろうか。
古木のおなかに花が咲く。

田に水が張られるのと平行して、畔(あぜ)が作られる。
不定形の田んぼに水を蓄える堤防は、ひとクワひと鍬、農家の方が作っていかれる。
おじいちゃんとおばあちゃんが長靴をはいて、畦づくりの作業をしておられるのを、しばらくじっと見ていた。
実にきれいな台形の畔ができていく。しかし、大変な作業だ。

畦づくり.jpg

等高線と同じ曲線を描く畔と柿の木の枝が創り出す造形美。

樹と水の造形.jpg

絵画的に構成されたような空間、どっしりとした大地を感じさせる造形が、いたるところに見られる。

水路を水が流れ落ち、ささやくような心地よいリズムを響かせる。
上の田んぼから徐々に下の田んぼへと、水が張られていき、
やがて棚田は、水の国となる。

水音.jpg

今年のゴールデンウィークは、空や森を映す水の国が広がっていると思います。
写生会が楽しみです。

(Photo & Essay 永江弘之)
posted by 永江弘之 at 17:40| Comment(1) | エッセイ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月14日

ナチュレ展 〜 コンテナギャラリー

成安造形大学イラストレーションクラス新2年生12名によるグループ展です。
スクールバス停の隣り、コンテナギャラリーにて開催中。終了間近。

「私たちの心をのぞいてみちゃいなよ。確かなもの、ありのまま、それが自然界」

出展者: 河村翔太、 白木みわ、 寺井真紀、 澤本 愛、 白瀬綾子、 平原克志、
     山本真希、 沼田絵美、 竹村祥平、 尾形香織、 増田小枝子、 岡本智子

チュレ展.JPG

会期: 2006年4月10日(月)〜16日(日)
    9:00 〜 22:00(最終日は13:00まで)

会場: 成安造形大学 コンテナギャラリー(スクールバス停の隣り)
posted by 永江弘之 at 10:32| Comment(2) | ギャラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする