会期:2005年5月4日(水)〜8日(日)10:00〜18:00(最終日は15:30まで)
会場:京都市国際交流会館2F展示室
〒606-8436 京都府京都市左京区粟田口鳥居町2−1
TEL:075-752-3010
http://www.kcif.or.jp/
交通:地下鉄東西線「蹴上駅」下車(徒歩6分)
入場無料
3月にニュージーランドで行なった、GPM世界緑化ムーブメント推進委員会(http://www.gpm-japan.net/)主催の、アートを通した植樹活動(作品をオークションにかけ、収益金で苗木を買うというもの)に参加した時に、ニュージーランドで感じた自然に対する思いを私、西絢香を含め参加者他、それぞれが形にしました。
尚、こちらも作品をオークションにかけ収益金で苗木を買い、大文字山に植樹する予定です。
イラストや写真、織物などバラエティ豊富です。ご高覧いただけると幸いです!
(情報提供者 1年 西絢香さん)
2005年05月05日
2005年05月04日
古今近江八景@大津中央郵便局
大津中央郵便局の増築工事中のフェンスに、
今年卒業した中澤智子さんの作品が使われています。
この2月の卒展で展示されていたのを記憶されている方もいるでしょう。
安藤広重の「近江八景」に対して、
現在の風景をPhotoshop等で加工し浮世絵風に仕上げた作品です。
本来は蛇腹上に広重と中澤のビジュアルを交互に配した作品でした。
当初は、郵便局でも同じように蛇腹上に展示するつもりで検討していたのですが、
交通上の安全性確保のため断念し、平面的な展示になったそうです。
場所はびわこホテルとパルコの間。
近くを通ったら見てみて下さい。
今年卒業した中澤智子さんの作品が使われています。
この2月の卒展で展示されていたのを記憶されている方もいるでしょう。
安藤広重の「近江八景」に対して、
現在の風景をPhotoshop等で加工し浮世絵風に仕上げた作品です。
本来は蛇腹上に広重と中澤のビジュアルを交互に配した作品でした。
当初は、郵便局でも同じように蛇腹上に展示するつもりで検討していたのですが、
交通上の安全性確保のため断念し、平面的な展示になったそうです。
場所はびわこホテルとパルコの間。
近くを通ったら見てみて下さい。
2005年05月03日
「仰木・春の棚田写生会」2日目 【 4月30日(土)】
仰木・春の棚田写生会、2日目。とてもいい天気。昨日よりちょっと(だいぶ?)暑い。棚田の風景は、向こうの林や比叡山の山並みに春霞がかかって、とてもやわらかい感じ。ふわっと包み込まれたような優しさが感じられました。上(カミ)の方から、水が田んぼに流れ込み、下(シモ)の田んぼへと落ちていきます。これから日を追う毎に、棚田が水の国になっていくのです。
昨日は風が強く、私の30号のキャンバスも吹っ飛ばされて、棚田を3段くらい落ちました。学生で、飛ばされてキャンバスが破けてしまった人も? イーゼルに立てたまま、その場を離れるモノではないですね。 また、道に道具を広げたままで、どこかへ行くのもマナー違反。農家の方の軽トラが通れないよね。
昨夜、4年生の参加者からから「・・・少し気になったのはゴミです。帰る時にコンビニの袋が飛んでいて拾ったのがきっかけで友達とゴミ拾いながら帰ってみました。意外に空き缶やたばこ、ペットボトル、あめやガムのカスが多くて袋がいっぱいになりました。気になりだすとけっこうゴミが落ちてました。ゴミを写生する人達が出しているとはいいきれませんが、多少のゴミや絵の具の水を流したり少なからず汚しているとおもいます。そこで提案です。自然や棚田を描かせてもらってかわりに帰るときは来たときよりも美しくで、みんなでゴミ拾いをしながら帰る。私たちも自然も農家の人も気持ち良いのでは?と思いました。・・・」というメールをもらいました。私も常々気がかりでした。駐車場の掃除をしたこともあります。参加者から環境のために、仰木の人たちのために、自分たちのために、何かしたいという声が上がるのは素晴らしいことだと思いました。「気がかり」なことは、放っておかずにできるところからやってみる。そんな、積極的な行動が大切なのです。
さっそく、今日から、ゴミ拾いと絵具の水集めを実施。ゴミ袋2袋分のゴミが集まりました。自宅に持ち帰って分別廃棄した人もいるので、もっとたくさんのゴミがあったということです。
私は、仰木の方々との直接的な関係づくりの必要性ばかり考えていましたが、こういう取り組み方も私たちが棚田や仰木の方々ときちんと関係を結ぶということなのですね。
提案者以外でも、同じことを考えていた人は多かったようです。
今日の参加者は約30名。京都新聞の案内記事を見て来られたOLの方や、私の高校、大学の友人も来ました。イラストレーションクラス以外からは、映像クラスとテキスタイルアートクラスからの学生が参加しました。
講評会は、主に田中先生と私で進め、井上先生がビシッと補足してくださる。 という感じで、1時間弱。どの作品も本当に個性的で、見ていて楽しくなりました。完成作品を、ぜひ8月の「淡海の夢2005風景展 @大津市歴史博物館」に出品してください。
昨日は風が強く、私の30号のキャンバスも吹っ飛ばされて、棚田を3段くらい落ちました。学生で、飛ばされてキャンバスが破けてしまった人も? イーゼルに立てたまま、その場を離れるモノではないですね。 また、道に道具を広げたままで、どこかへ行くのもマナー違反。農家の方の軽トラが通れないよね。
昨夜、4年生の参加者からから「・・・少し気になったのはゴミです。帰る時にコンビニの袋が飛んでいて拾ったのがきっかけで友達とゴミ拾いながら帰ってみました。意外に空き缶やたばこ、ペットボトル、あめやガムのカスが多くて袋がいっぱいになりました。気になりだすとけっこうゴミが落ちてました。ゴミを写生する人達が出しているとはいいきれませんが、多少のゴミや絵の具の水を流したり少なからず汚しているとおもいます。そこで提案です。自然や棚田を描かせてもらってかわりに帰るときは来たときよりも美しくで、みんなでゴミ拾いをしながら帰る。私たちも自然も農家の人も気持ち良いのでは?と思いました。・・・」というメールをもらいました。私も常々気がかりでした。駐車場の掃除をしたこともあります。参加者から環境のために、仰木の人たちのために、自分たちのために、何かしたいという声が上がるのは素晴らしいことだと思いました。「気がかり」なことは、放っておかずにできるところからやってみる。そんな、積極的な行動が大切なのです。
さっそく、今日から、ゴミ拾いと絵具の水集めを実施。ゴミ袋2袋分のゴミが集まりました。自宅に持ち帰って分別廃棄した人もいるので、もっとたくさんのゴミがあったということです。
私は、仰木の方々との直接的な関係づくりの必要性ばかり考えていましたが、こういう取り組み方も私たちが棚田や仰木の方々ときちんと関係を結ぶということなのですね。
提案者以外でも、同じことを考えていた人は多かったようです。
今日の参加者は約30名。京都新聞の案内記事を見て来られたOLの方や、私の高校、大学の友人も来ました。イラストレーションクラス以外からは、映像クラスとテキスタイルアートクラスからの学生が参加しました。
講評会は、主に田中先生と私で進め、井上先生がビシッと補足してくださる。 という感じで、1時間弱。どの作品も本当に個性的で、見ていて楽しくなりました。完成作品を、ぜひ8月の「淡海の夢2005風景展 @大津市歴史博物館」に出品してください。
2005年04月30日
淡海の夢2005 仰木・春の棚田写生会 1日目【 4月29日(金)】
今日の仰木は、やや風が強かったのですが、晴れて暖かく、とても気持ちのいい1日でした。
3年目となる「淡海の夢」企画。その第一弾が「仰木・春の棚田写生会」です。
今年は田おこしの季節に雨が多く、トラクターが泥にとられて苦労をされたそうです。本来雨が降ってほしい(例年雨が降る)今くらいの時期に雨がなく、田に水を張るのも例年より遅れていて、3分の2くらいが田おこしのままでした。棚田が水の国となる時期は短そうです。
参加者は、本学イラストレーションクラスの学生がが多かったのですが、日本画クラスやテキスタイルアートクラス学生ほか、市立京都芸術大学や精華大学の学生、近江兄弟社高校の美術の先生、園田学園女子大学の先生など、一般の方も10名くらいご参加いただき、総勢50名ほどで仰木の春を満喫しました。
仰木の農家の方にとっては、田植え前の忙しい時期。さぞ、ご迷惑だったのではないかという心配もあります。が、他では得難い貴重な環境空間で1日を過ごさせていただいたことで、私たちの中にたくさんの新しい息吹が吹き込まれたような気がします。また、私たち一人ひとりの感性で表現した1点1点の作品は、見る人を惹きつけることでしょう。作者が感じた仰木の素晴らしさ、豊かな自然や造形的な美しさが見る人を共感させます。「こんなきれいなところがあるんですね。」 絵を見た人が「行ってみよう」と思い、自分の目で仰木の素晴らしさを実感する。そんな連鎖が、一つのムーブメントを起こす可能性があります。19世紀末から20世紀のパリの裏町を、独特の感性で詩情豊かに描いたユトリロや佐伯雄三。本当に何気ない裏町の一角が「絵になる風景」として見いだされ、パリの味わいの一つとなりました。また、同時期の写真家アッジェが撮ったパリの街角の写真に、えもいわれぬ魅力を感じます。実際の風景や街の美しさに気づかせ、皆が愛する美しさを維持したり、より美しいと感じるように変えていくことも、絵や写真の持つ力です。私たちが「描く」意義がそこにあります。パリの裏町とは違い、そこに行けば誰もが素晴らしいと感じる仰木の風景。私たちは、自分が感じるままに描いていきましょう。長い年月、この棚田を守り育ててこられた仰木の方々にも必ず喜んでいただけます。
新聞社の取材もありました。産経新聞と毎日新聞の記者さんやカメラマンさんが来られ、インタビューを受けた学生もいます。私も取材を受け、成安造形大学と仰木・里山との関わりについて話をしました。
成安造形大学と仰木・里山との関わりは、2000年に遡ります。2001年に写真家 今森光彦先生と本学イラストレーションクラス教授 井上直久との対談。そして2002年、お二人による仰木でのワークショップが「淡海の夢企画」の萌芽と言えます。
詳しくは成安造形大学サイト http://www.seian.ac.jp/indexpc.html のイベントアーカイブ、大学主催のページをご覧ください。
その中に、「『里山を理解すること』から一歩踏み込んで、『里山から創造すること』にチャレンジします。」という一文があります。
「淡海の夢企画」が目指すモノも、そうしたことだと考えています。私たちはまだ「里山を理解する」ことの入口で、自然の豊かさを身近に感じられる美しい空間に出会って、はしゃいでいるだけかもしれません。人の手が加わって、はじめて絶妙なバランスを保っている里山空間。その労力が並大抵でないことは、そこで生活し、たゆまぬ生産活動を続けてこられた仰木の方にしか分からないことだと思います。夕方、比叡の山並みに日が沈んだ薄明の中で、クワを使って田んぼの畔づくりを根気よく続けておられる姿は、生産活動と直結した仰木の方々の生活そのものです。消費活動のウェイトが重視されがちな社会情勢の中、大地と結びついた生産の姿がそこにあり、ARTという創造的活動を生業にしようという私たちがここにいて、共に「創造する」モノを真摯に模索すべき時でははないかと思います。
「淡海の夢企画」は、まだほとんど仰木の皆さまとの関係を築いていません。今後の大きな課題です。
尼崎の電車脱線事故は、私の中では震災の記憶と重なり心が痛くなり、とてもつらい出来事です。今日、一人の参加者が「最近ずっと落ち込んでいたけれど、ここに来て少し心が軽くなった気がします。」と話してくれました。「あの電車に多くの知り合いや友人が乗っていた。亡くなった友人もいる。」と言葉少なに話をしてくれました。
仰木特有のいにしえから幾世代も伝えられてきた文化や伝統と生活。それらに対して、仰木の方々の「誇り」を感じます。祭も農作業もしっかりした横の絆がなくては成り立たないのだろうと考えます。横の絆を強く維持するためには、縦の絆が揺るぎないモノである必要があり、縦社会の悩みもきっとたくさん生じているのだと思います。しかし、地域の絆が文化や伝統、生活を支え、「誇り」に明確な形を与えています。そして、そのことと棚田は切り離して考えられない気がしてなりません。仰木の棚田・里山は、ここを訪れる人の心にとって得難い貴重な環境です。それと同じくらい、仰木の方にとって生産基盤であると同時に仰木にしかない「誇り」を支えているのではないか、そんな気がしてなりません。棚田の後継者がいなければ、無くならざるをえません。圃場整備をした場合も、今の仰木であり続けることは難しくなるのではないかと危惧します。どちらが仰木の方々のしあわせかは、私には判断できません。が、棚田を含めて丸ごと維持できる方法を、探し続けたい気持ちはあります。その為に必要なのは、行政なのか、民間なのか、成安造形大学なのか。たぶん、その全てが同じ方向で動かなければ、実現することは難しいのでしょう。
先駆者である、今森光彦先生の「里山塾」は、5月7日(土)に仰木でスタートするそうです。 http://www.imamori-world.jp/
3:30、三々五々作品を持って棚田桜に集合。鑑賞会です。
井上直久先生と永江が、5点ずつくらい交互にアドバイスをさせていただきました。
人の数だけ作品世界があり、楽しめました。レベルも高かったと思います。8割まではできているという人で明日来られない人もあり、もったいないなー と思いました。完成まで、現場で描き上げることの意味は大きいです。時間を作って、完成までがんばってほしいです。
長くなりましたね。
では、また明日。
3年目となる「淡海の夢」企画。その第一弾が「仰木・春の棚田写生会」です。
今年は田おこしの季節に雨が多く、トラクターが泥にとられて苦労をされたそうです。本来雨が降ってほしい(例年雨が降る)今くらいの時期に雨がなく、田に水を張るのも例年より遅れていて、3分の2くらいが田おこしのままでした。棚田が水の国となる時期は短そうです。
参加者は、本学イラストレーションクラスの学生がが多かったのですが、日本画クラスやテキスタイルアートクラス学生ほか、市立京都芸術大学や精華大学の学生、近江兄弟社高校の美術の先生、園田学園女子大学の先生など、一般の方も10名くらいご参加いただき、総勢50名ほどで仰木の春を満喫しました。
仰木の農家の方にとっては、田植え前の忙しい時期。さぞ、ご迷惑だったのではないかという心配もあります。が、他では得難い貴重な環境空間で1日を過ごさせていただいたことで、私たちの中にたくさんの新しい息吹が吹き込まれたような気がします。また、私たち一人ひとりの感性で表現した1点1点の作品は、見る人を惹きつけることでしょう。作者が感じた仰木の素晴らしさ、豊かな自然や造形的な美しさが見る人を共感させます。「こんなきれいなところがあるんですね。」 絵を見た人が「行ってみよう」と思い、自分の目で仰木の素晴らしさを実感する。そんな連鎖が、一つのムーブメントを起こす可能性があります。19世紀末から20世紀のパリの裏町を、独特の感性で詩情豊かに描いたユトリロや佐伯雄三。本当に何気ない裏町の一角が「絵になる風景」として見いだされ、パリの味わいの一つとなりました。また、同時期の写真家アッジェが撮ったパリの街角の写真に、えもいわれぬ魅力を感じます。実際の風景や街の美しさに気づかせ、皆が愛する美しさを維持したり、より美しいと感じるように変えていくことも、絵や写真の持つ力です。私たちが「描く」意義がそこにあります。パリの裏町とは違い、そこに行けば誰もが素晴らしいと感じる仰木の風景。私たちは、自分が感じるままに描いていきましょう。長い年月、この棚田を守り育ててこられた仰木の方々にも必ず喜んでいただけます。
新聞社の取材もありました。産経新聞と毎日新聞の記者さんやカメラマンさんが来られ、インタビューを受けた学生もいます。私も取材を受け、成安造形大学と仰木・里山との関わりについて話をしました。
成安造形大学と仰木・里山との関わりは、2000年に遡ります。2001年に写真家 今森光彦先生と本学イラストレーションクラス教授 井上直久との対談。そして2002年、お二人による仰木でのワークショップが「淡海の夢企画」の萌芽と言えます。
詳しくは成安造形大学サイト http://www.seian.ac.jp/indexpc.html のイベントアーカイブ、大学主催のページをご覧ください。
その中に、「『里山を理解すること』から一歩踏み込んで、『里山から創造すること』にチャレンジします。」という一文があります。
「淡海の夢企画」が目指すモノも、そうしたことだと考えています。私たちはまだ「里山を理解する」ことの入口で、自然の豊かさを身近に感じられる美しい空間に出会って、はしゃいでいるだけかもしれません。人の手が加わって、はじめて絶妙なバランスを保っている里山空間。その労力が並大抵でないことは、そこで生活し、たゆまぬ生産活動を続けてこられた仰木の方にしか分からないことだと思います。夕方、比叡の山並みに日が沈んだ薄明の中で、クワを使って田んぼの畔づくりを根気よく続けておられる姿は、生産活動と直結した仰木の方々の生活そのものです。消費活動のウェイトが重視されがちな社会情勢の中、大地と結びついた生産の姿がそこにあり、ARTという創造的活動を生業にしようという私たちがここにいて、共に「創造する」モノを真摯に模索すべき時でははないかと思います。
「淡海の夢企画」は、まだほとんど仰木の皆さまとの関係を築いていません。今後の大きな課題です。
尼崎の電車脱線事故は、私の中では震災の記憶と重なり心が痛くなり、とてもつらい出来事です。今日、一人の参加者が「最近ずっと落ち込んでいたけれど、ここに来て少し心が軽くなった気がします。」と話してくれました。「あの電車に多くの知り合いや友人が乗っていた。亡くなった友人もいる。」と言葉少なに話をしてくれました。
仰木特有のいにしえから幾世代も伝えられてきた文化や伝統と生活。それらに対して、仰木の方々の「誇り」を感じます。祭も農作業もしっかりした横の絆がなくては成り立たないのだろうと考えます。横の絆を強く維持するためには、縦の絆が揺るぎないモノである必要があり、縦社会の悩みもきっとたくさん生じているのだと思います。しかし、地域の絆が文化や伝統、生活を支え、「誇り」に明確な形を与えています。そして、そのことと棚田は切り離して考えられない気がしてなりません。仰木の棚田・里山は、ここを訪れる人の心にとって得難い貴重な環境です。それと同じくらい、仰木の方にとって生産基盤であると同時に仰木にしかない「誇り」を支えているのではないか、そんな気がしてなりません。棚田の後継者がいなければ、無くならざるをえません。圃場整備をした場合も、今の仰木であり続けることは難しくなるのではないかと危惧します。どちらが仰木の方々のしあわせかは、私には判断できません。が、棚田を含めて丸ごと維持できる方法を、探し続けたい気持ちはあります。その為に必要なのは、行政なのか、民間なのか、成安造形大学なのか。たぶん、その全てが同じ方向で動かなければ、実現することは難しいのでしょう。
先駆者である、今森光彦先生の「里山塾」は、5月7日(土)に仰木でスタートするそうです。 http://www.imamori-world.jp/
3:30、三々五々作品を持って棚田桜に集合。鑑賞会です。
井上直久先生と永江が、5点ずつくらい交互にアドバイスをさせていただきました。
人の数だけ作品世界があり、楽しめました。レベルも高かったと思います。8割まではできているという人で明日来られない人もあり、もったいないなー と思いました。完成まで、現場で描き上げることの意味は大きいです。時間を作って、完成までがんばってほしいです。
長くなりましたね。
では、また明日。
2005年04月24日
劇団テフノロG第一回公演 『蜃気楼の国のアリス』
イラスト専攻の学生が多く参加している劇団テフノロGの公演のお知らせです。
劇団テフノロG第一回公演 『蜃気楼の国のアリス』 作・演出=山崎光一郎
日時:2005年5月6日
会場:成安造形大学本部棟3階ホール
開場18:30〜/開演19:00 入場無料
「ある日、スリ師が財布の夢に向かって走りだした。その夢の果てに一人の少女が立っていた。その少女の名は、アリス。蜃気楼の国に住む少女。現実と蜃気楼を行き来する物語の背後には一人の女の思惑が覗き込んでいた。その女の思惑とは!?『不思議の国のアリス』と違ったもう一つの物語『蜃気楼の国のアリス』さぁ、さぁ、見てのごろうじろ!」
また、速水さんの力作プロモーションビデオが学生バスにて上映中!とのことです。
(情報提供:3年速水さん)
劇団テフノロG第一回公演 『蜃気楼の国のアリス』 作・演出=山崎光一郎
日時:2005年5月6日
会場:成安造形大学本部棟3階ホール
開場18:30〜/開演19:00 入場無料
「ある日、スリ師が財布の夢に向かって走りだした。その夢の果てに一人の少女が立っていた。その少女の名は、アリス。蜃気楼の国に住む少女。現実と蜃気楼を行き来する物語の背後には一人の女の思惑が覗き込んでいた。その女の思惑とは!?『不思議の国のアリス』と違ったもう一つの物語『蜃気楼の国のアリス』さぁ、さぁ、見てのごろうじろ!」
また、速水さんの力作プロモーションビデオが学生バスにて上映中!とのことです。
(情報提供:3年速水さん)
2005年04月23日
melodrama 長尾浩幸展
田辺由子展 − 境界、1枚の布 −
2005年04月20日
仰木・春の棚田写生会!(淡海の夢2005企画)
「淡海(あわみ)の夢 企画」が、今年もスタート。
淡海の夢2005。
企画内容は、写生会・講演会・展覧会。
琵琶湖を中心に豊かな自然と水と空が美しい湖国、滋賀。その美しい風景を、多くの人に見てもらおう、知ってもらおう、そして棚田や里山という日本の原風景について考えようという企画です。
今年の第1弾は「仰木・春の棚田写生会」。指導教員は、成安造形大学イラストレーションクラス担当の井上直久、田中真一郎、永江弘之ほか です。他クラス、他大学、一般の方の参加も大歓迎です。
自分の感性と五感で体感した棚田・里山風景を、絵や写真で表現しましょう。今年は8月に、大津市歴史博物館でも公募・風景展を開催する予定です。例年の秋の展覧会は、選抜展にする予定。
小中高校生から大学生、社会人まで、みんなが楽しめてホッと心が和むフィールドです。ぜひ参加してください。
写生会ですが、写真を撮ったり散策だけでもいいですよ。お弁当持って、さあ春の野へ!!
実施日 :2005年4月29日(金)30日(土)【雨天中止/各自で判断してください】
※永江は、ゴールデンウィーク中はだいたい棚田通いをするつもりです。
他の日に自分で来るのは全然構いません。
万一の事故が心配なので、誘い合わせて何人かで。
参加形式:自由参加(2日間無理ならば、半日でも可)
※一緒に行く人は9:30にJR湖西線「堅田駅」改札口集合。9:43のバスで出発。
登録のお願い: 今後の関連企画(写生会・講演会・公募展覧会など)のご案内のために、
できるだけ登録をお願いいたします。
【登録方法】「棚田写生会参加」と記入し、
□郵便番号・住所 □氏名(ふりがな) □所属(学校名・学年、職種など)
□連絡先(電話、E-Mailアドレスなど) □参加日と時間(9:30集合での
参加か否か) □画用紙(無料配布)の要・不要 を記入して、
下記の問い合わせ先へハガキ、FAX、E-mail にてご登録ください。
★メールアドレスをお持ちの方は、できるだけE-mail でご登録ください。
なお、上記の内容については、お差し支えのない範囲で結構です。
【主催/登録・問い合わせ先】
成安造形大学 芸術文化交流センター
〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東 4-3-1
TEL 077-574-2118(直通) FAX 077-574-3595
E-mail geibun@seian.ac.jp
詳しくは、下の画像をクリックすると、大きくなりますので、要項と地図をプリントアウトしてください。
淡海の夢2005。
企画内容は、写生会・講演会・展覧会。
琵琶湖を中心に豊かな自然と水と空が美しい湖国、滋賀。その美しい風景を、多くの人に見てもらおう、知ってもらおう、そして棚田や里山という日本の原風景について考えようという企画です。
今年の第1弾は「仰木・春の棚田写生会」。指導教員は、成安造形大学イラストレーションクラス担当の井上直久、田中真一郎、永江弘之ほか です。他クラス、他大学、一般の方の参加も大歓迎です。
自分の感性と五感で体感した棚田・里山風景を、絵や写真で表現しましょう。今年は8月に、大津市歴史博物館でも公募・風景展を開催する予定です。例年の秋の展覧会は、選抜展にする予定。
小中高校生から大学生、社会人まで、みんなが楽しめてホッと心が和むフィールドです。ぜひ参加してください。
写生会ですが、写真を撮ったり散策だけでもいいですよ。お弁当持って、さあ春の野へ!!
実施日 :2005年4月29日(金)30日(土)【雨天中止/各自で判断してください】
※永江は、ゴールデンウィーク中はだいたい棚田通いをするつもりです。
他の日に自分で来るのは全然構いません。
万一の事故が心配なので、誘い合わせて何人かで。
参加形式:自由参加(2日間無理ならば、半日でも可)
※一緒に行く人は9:30にJR湖西線「堅田駅」改札口集合。9:43のバスで出発。
登録のお願い: 今後の関連企画(写生会・講演会・公募展覧会など)のご案内のために、
できるだけ登録をお願いいたします。
【登録方法】「棚田写生会参加」と記入し、
□郵便番号・住所 □氏名(ふりがな) □所属(学校名・学年、職種など)
□連絡先(電話、E-Mailアドレスなど) □参加日と時間(9:30集合での
参加か否か) □画用紙(無料配布)の要・不要 を記入して、
下記の問い合わせ先へハガキ、FAX、E-mail にてご登録ください。
★メールアドレスをお持ちの方は、できるだけE-mail でご登録ください。
なお、上記の内容については、お差し支えのない範囲で結構です。
【主催/登録・問い合わせ先】
成安造形大学 芸術文化交流センター
〒520-0248 滋賀県大津市仰木の里東 4-3-1
TEL 077-574-2118(直通) FAX 077-574-3595
E-mail geibun@seian.ac.jp
詳しくは、下の画像をクリックすると、大きくなりますので、要項と地図をプリントアウトしてください。
2005年04月16日
「PLAY STATION」 グラフィックデザインクラス4年生 進級制作展
2005年04月15日
サクラ サク 【 4月14日/永江弘之 】
「たまにはエッセイっぽいのもいいのでは」 まつむら先生のひと言を真に受けて、書いてみよう。
仰木の棚田桜が満開。天神川両岸のゆるやかな丘陵地に広がる仰木の棚田。そのランドマーク的な存在が棚田桜だ。少し高台に1本だけそびえ枝を広げる立派な古木がぽってりと豊かに、白に近いうす紅色の花を咲かせている様は、実に見事だ。
昨年の4月15日は、ほとんど葉桜だった。わずかに残る花を撮ったのが左の写真。
今年は、9日に坂本の”太閤桜”が満開。坂本にはたくさんの桜が咲き、まさに春爛漫の景色になる。その中でも里坊「薬樹院」の秀吉ゆかりといわれている”太閤桜”は、ひときわ目を惹くみごとな枝垂れ桜の古木だ。右下の写真。
でも、同じ9日にウキウキと棚田へ行ってみたら、まだ二分か三分咲き。それが、11日の夜あたりに一気に満開になったらしい。今は本当にあふれんばかりに咲き誇っている。春・張る・晴れ・ハレ・・・冬の間にため込んだ息吹を一気に放出したようなあでやかさだ。こんなに短い時間で一気に咲くのかと驚いた。
花をつけた桜の枝越しに、琵琶湖が遠望される。
棚田は、耕運機で耕されて水をはる準備が始まっている。水をはり、畔(あぜ)を作って、法面(のりめん=傾斜地、田んぼの土手のこと)の草をきれいに刈り・・・農家の方は多忙な時期になる。
また改めて告知するが、今年も「淡海の夢2005」企画の「仰木・春の棚田写生会」を4月29日(金)30日(土)に予定している。ぜひ一緒に写生を楽しみましょう!
棚田桜の写真は、大学の授業の合間(3時間目の空き)に行って撮ったモノ。
実は、夜も行ってみた。棚田の夜は街灯もなく真っ暗。遠くに堅田の町の灯りが小さく見える。桜が月に照らされて、ふわりと薄白く浮かび上がっていると幻想的なのだが、天空の月は三日月で、桜の木のシルエットが浮かび上がっていた。目が慣れてくると地形も見えてくる。何よりも空がきれい。丘陵地の森のシルエットに天球が明るく浮かぶ。月に照らされた雲や星の光の点がクリアで美しい。棚田に水がはられると、田毎の月とまではいかないが星の光が水に映る。
大学の帰路にふと思いついて行ったので三脚もなく、地面にぺたんと座って膝を三脚代わりにして撮ってみた。2枚目はストロボだけど。小さなオレンジの点は三日月。
最後におまけ。こんなのも好きです。太い棚田桜の樹肌に。こんな所にも咲くんだね。
仰木の棚田桜が満開。天神川両岸のゆるやかな丘陵地に広がる仰木の棚田。そのランドマーク的な存在が棚田桜だ。少し高台に1本だけそびえ枝を広げる立派な古木がぽってりと豊かに、白に近いうす紅色の花を咲かせている様は、実に見事だ。
昨年の4月15日は、ほとんど葉桜だった。わずかに残る花を撮ったのが左の写真。
今年は、9日に坂本の”太閤桜”が満開。坂本にはたくさんの桜が咲き、まさに春爛漫の景色になる。その中でも里坊「薬樹院」の秀吉ゆかりといわれている”太閤桜”は、ひときわ目を惹くみごとな枝垂れ桜の古木だ。右下の写真。
でも、同じ9日にウキウキと棚田へ行ってみたら、まだ二分か三分咲き。それが、11日の夜あたりに一気に満開になったらしい。今は本当にあふれんばかりに咲き誇っている。春・張る・晴れ・ハレ・・・冬の間にため込んだ息吹を一気に放出したようなあでやかさだ。こんなに短い時間で一気に咲くのかと驚いた。
花をつけた桜の枝越しに、琵琶湖が遠望される。
棚田は、耕運機で耕されて水をはる準備が始まっている。水をはり、畔(あぜ)を作って、法面(のりめん=傾斜地、田んぼの土手のこと)の草をきれいに刈り・・・農家の方は多忙な時期になる。
また改めて告知するが、今年も「淡海の夢2005」企画の「仰木・春の棚田写生会」を4月29日(金)30日(土)に予定している。ぜひ一緒に写生を楽しみましょう!
棚田桜の写真は、大学の授業の合間(3時間目の空き)に行って撮ったモノ。
実は、夜も行ってみた。棚田の夜は街灯もなく真っ暗。遠くに堅田の町の灯りが小さく見える。桜が月に照らされて、ふわりと薄白く浮かび上がっていると幻想的なのだが、天空の月は三日月で、桜の木のシルエットが浮かび上がっていた。目が慣れてくると地形も見えてくる。何よりも空がきれい。丘陵地の森のシルエットに天球が明るく浮かぶ。月に照らされた雲や星の光の点がクリアで美しい。棚田に水がはられると、田毎の月とまではいかないが星の光が水に映る。
大学の帰路にふと思いついて行ったので三脚もなく、地面にぺたんと座って膝を三脚代わりにして撮ってみた。2枚目はストロボだけど。小さなオレンジの点は三日月。
最後におまけ。こんなのも好きです。太い棚田桜の樹肌に。こんな所にも咲くんだね。